9月が終わり、季節はそろそろ秋になる頃。 私が部活を終え帰宅すると、珍しい客が来ていた。 「こんにちは、さくらちゃん」 「――あ、麗子さん。こんにちは。お久しぶりです」 思わず叔母さんと言いそうになり、少々慌ててしまった。 麗子さんは父の妹で、私はもう何年も会っていなかったが、すごく綺麗な人だったのだけは覚えている。スタイルは抜群で身長も170以上と、ちんちくりんの私とは大違いだ。今日も派手な化粧をして、長い脚や大きな胸を強調する格好をしていた。もう40にはるはずだが、どう見ても30くらいにしか思えない。ただ性格が強気で、恋愛は多くても結婚はできなかったらしい。お父さんやお爺ちゃんは、そんな麗子さんを心配してたみたい。 「それにしてもさくらちゃんも大きくなったわね。今高一?」 「――はい」 「よく焼けてるわね。クラブ活動もいいけれど、日焼けにだけは注意しなさいね。女の子なんだから」 「はい……」 私は陸上部で主に長距離走をしており、小さいけどスタミナには多少自信がある。 でも、この夏は大分焼けてしまって後が大変だった。色白の麗子さんにそう言われるのも納得できる。 「それでね、兄さん――」 「なんだい?」 麗子さんはお父さんに向き直ると話を再開した。 「実は、あたし結婚するの」 「――え? 本当か?」 「でね、今日はその報告に来たの」 「……そ、そうか。おめでとう」 唐突な話にお父さんは驚いているみたい。 「そうか……お前も結婚か。親父も喜ぶだろうなあ。相手はどんな人なんだ?」 「一流大卒の公務員よ。真面目で優しい人なの」 「へえ、そうか――」 部屋はお祝いムードに包まれている。 そうか、麗子さん、結婚するんだ。私がおめでとうと言うと、とても喜んでくれた。 「ありがとう、さくらちゃん。結婚式には来てちょうだいね」 「はい、行きます!」 麗子さんはその日、うちに泊まる事になった。 自慢じゃないけどうちは結構広く、客の2、3人は泊まれるようになっている。代わりに交通の便が異様に悪く、私もお父さんも電車に長時間乗らないといけない。地方のニュータウンなんてそんなもんよね。 麗子さんは私にとっても優しくしてくれて、お小遣いももらってしまった。 麗子さんみたいに綺麗になりたいなあ、と思いながら私は眠りについた。 「――ふああ……」 目を覚ますと、既に麗子さんは帰ってしまっていた後だった。私も早起きなのだが、麗子さんはもっと早く、朝一番の電車に乗っていったらしい。そんなに急がなくてもいいと思うんだけど。今日は土曜だし。 とりあえず着替えを済ませた私は、朝食の前に日課となっている走りこみをしようと家を出た。 まずは軽く柔軟運動を―― 「……あれ?」 と、そこで私は違和感を感じた。 うまく言えないけど、どこかいつもと視界が違うような……ちょっとだけ背が高くなっている気がする。 言いたくないけど私はチビだ。150cmちょっとしかない。 それが、今日はなぜか10cm以上伸びてるように感じられた。 もちろんいきなり身長が伸びる訳がないので、その時は (――ついに私にも成長期が来たか !?) などと冗談混じりに思っただけだった。 「……はっ……はっ……はっ……」 おかしい。 足が痛くなり、私はその場にしゃがみこんでしまった。まだ走り出して数分も経ってないんだけど……。 それに靴もおかしい。小さいのか、痛くてもう履いてられない。いつもの靴だし、履き間違えたはずはないんだけど。 ――どうしたんだろう。今までこんな事なかったのに。 「……あれ?」 そこで初めて気がついた。脚の日焼けがなくなってる。あれほど黒かったのに、全く焼けてないみたいに真っ白になってて、むっちりしてる癖にすらりと長くて――何だか大人の脚みたい。 「どうなってるんだろ……」 私は何だか不安になって、よたよた歩きながら家に帰った。 「あれ、あんた背伸びた?」 お母さんもそんな事を言ってくる。 朝食もあまり口に入らず、私は部屋に閉じこもってしまった。 「これ――どうなってるの……?」 見れば見るほど、私の脚は違和感があった。白くて長くて――そして綺麗で。靴も靴下も小さくて合わない。 服を脱いで下着だけになり、姿見の前に立ってみた。 顔は15年間見慣れた私の顔。よく日に焼けて焦げ茶色だ。 胸は相変わらずの洗濯板。ランニングの形が肌にくっきりついている。 そして腰から下が……私じゃないみたいだった。 どこを見ても柔らかくて肉づきが良くて、日焼けなんてどこにもない。それにこの脚。チビの私ではありえないほど長い。これじゃ背も高くなるわ。爪も形よく切り揃えられてて、つやつやと光っている。いつかこんな綺麗な脚になりたいと思ったっけ。 でも、いきなりこんな風になっちゃうなんて――。 「私……どうしちゃったんだろ……」 不安で胸が押し潰されそうになりながら服を着なおすと、部屋の外から母の呼ぶ声がした。私に電話だって。 「はい――?」 「さくらちゃん、おはよう。昨日はありがとう」 麗子さんだった。もう家に着いて、ゆっくりしているらしい。 「それでねさくらちゃん。今日うちに来てみない?」 「はい?」 「電車で一本じゃない。近いし遊びに来なさいよ」 唐突な話に返事もできなかったが、麗子さんは半ば強引に話を進める。この大変な時に出かけるのは気が進まなかったが、麗子さんに押し切られた私は結局行く事になってしまった。 「いらっしゃい、さくらちゃん」 「こんにちは、麗子さん――え?」 マンションで出迎えてくれた麗子さんを見て、私は驚きの声をあげた。 「麗子さん――縮んで……?」 そう。私より20cmも高かった麗子さんの背が、私と同じくらいになっていたのだ。 しかし麗子さんは私をリビングに案内しながら、 「いつも身長を誤魔化してたから。ホントはこんなもんよ」 と笑った。……ホントなんだろうか? でも、相変わらずバストはボリューム満点だし、顔も綺麗にしている。 「やあ、君がさくらちゃんか。話は聞いてるよ」 そう言ってきた男の人に、私は挨拶をした。 優しそうでかなりの美男子だけど、どこか頼りなさそうな人だ。この人が麗子さんのお婿さんになる誠さんだって。何だか尻にひかれそうな人……。 「二人とも、ご結婚おめでとうございます」 出してもらったコーヒーを飲みながら、私は二人をお祝いした。 「うふ、ありがと」 「どうもありがとう」 少し話した後、私は麗子さんに尋ねた。 「――それで、えーと、どうして私を呼んだんですか?」 気になっていた質問だ。昨日の今日なのに、どうして呼びつけたのか。 「えーと、ちょっとお話しようと思ったんだけど――」 そう答える麗子さんの体が突然傾いた。誠さんもだ。 「……もう効いてきたみたいだ」 「そうね……おやすみ、さくらちゃん♪」 ――違う。傾いてるのは私だ。そう気づいた時、私は意識を失った。 「う――え……何コレ…… !?」 目が覚めて最初に感じたのは、椅子に縛られた体の痛みだった。 「何で――私――」 がっちりと椅子に縛られ、暴れても体がガタガタ揺れるだけ。バランスを崩して倒れたら大変だと思い、私は暴れるのをやめた。 「お目覚めかしら?」 私の前には麗子さんが――下着姿の麗子さんが立っている。いつもの魅力的なプロポーションが眩しいくらいに輝いている。 この人、ホントに40かしら。 「麗子さん、コレほどいてください !!」 訳もわからずお願いする私に笑顔を向ける麗子さん。 「ゴメンね。見せたいものがあったから、ちょっとの間我慢してて。それと、もう脚は元に戻ってるから安心していいわよ」 驚いて自分の脚を見る。麗子さんの言う通り、日焼けしたいつもの私の脚だった。 でも何で麗子さんが私の脚の事知ってるんだろ……。 「――さ、始めるわよ」 麗子さんがベッドの上でそう言うと、誠さんも同じくベッドの上へ。お姫様を扱う従者のように丁寧な手つきで、彼女の下着を脱がせ出した。 「え――ええ……あ、あの……?」 まだ彼氏がいない私にだって、今から何が始まるかわかる。 顔を低くし、麗子さんの股の間に入れる誠さん。何かをなめる音と吸い取る音が、こちらまでよく聞こえてくる。私は顔を真っ赤にし必死で目をそらしていた。 でも、二人はわざわざ私に聞かせるように音や声を出し続ける。 「あ……はあ……ん……ふっ……」 このままじゃ私まで変な気分になっちゃう……。 そう思った時、ようやく二人はやめてくれた。 「そろそろかしらね」 紅色に頬を染めた麗子さんがこちらにやってくる。 誠さんはと言えば、何もせずベッドからこちらを見ているだけ。 「二人が仲がいいのはわかりましたから、コレほどいてください!」 しかし麗子さんはもがく私の頬に手をやると、 「可愛い子……」 「な、何なんですか! 早くほどいてくださいよ!」 「待ってね。今取ってあげるから……」 そのまま両手で頬を挟み、まるで首を引き抜くように――。 そして、信じられない事が起きた。 私の首が引っ張られ、すぽんと抜けてしまったのだ。 「――え?」 「うふふ……」 手に私の首を持ち、妖艶な笑みを浮かべる麗子さん。こ、怖い。何で私の頭が取れちゃったのかわからないけど、マジで怖い。 私の頭は机の上に置かれ、そこから首のとれた自分の体が見えた。 見慣れた自分のはずなんだけど、首がないと違って見える。黒くて小さくて、細くてガリガリの女の子。だけどいつもの私の体。 「それじゃ、ちゃんとほどいてあげるわ」 玲子さんはそう言って私の体を解放した。でも、首のない私の体はぴくりとも動かない。 「…………」 私は恐怖のあまり、口一つきけずに怯えていた。 「じゃあ今度はこうして……」 麗子さんが頭を抱えるように両手をやると、今度は麗子さんの頭が抜けた。 なぜかはわからないが、首がとれた体は私のとは違い動けるようで、そのまま頭を持って私の体の側に行くと――私の体にそれを乗せた。 「…………!」 「――ふう」 ゆっくり立ち上がり、私の馴染ませるように動き始める麗子さん。 「やっぱり背が低いわねえ。でも軽くて動きやすい感じ」 私の体をそう言って誉めてくれたけど、全然嬉しくない。 「ほら、どう? さくらちゃん。あたし高校生に見える?」 ……全然見えません。 顔は色白の麗子さんで首から下が私の黒い体だから、すごく違和感がある。 そして次に麗子さんは、首のなくなった自分の体を縛ってしまった。 「――誠、お願いね」 呼ばれた誠さんは麗子さんの体をそっとベッドに運んだ。その間に麗子さんは何かのクリームだろうか――を取ってきて、首のない体のあちこちに塗りたくる。 アソコや乳首にまで、たっぷりと……。 「もうよさそうね。――さくらちゃん、あたしの体を使わせてあげるわ」 (――え !?) こちらが反応する前に麗子さんは私の首をとると、横たわった自分の体にさっきと同じようにくっつけてしまった。 「――あぁああっ !?」 首がつけられた途端、あまりの衝撃で頭が焼けそうになった。 「胸……かゆい……あそこ……も……ムズムズするぅ……」 「その媚薬、なかなか効くでしょ? 高かったのよ」 そんな麗子さんの言葉も耳に入らず、私は泣きながら嗚咽と痙攣を繰り返した。 「ほら、随分と巨乳になったじゃない」 「――はあぁっ !!」 黒くて小さな手が私の胸を鷲みにし、乳首をギュッとつねり上げた。 「下の方も大洪水よ。さくらちゃんはホントにエッチな子ね」 ――違う。違う。違う。 そう言いたかったのに、体が熱くて言う事を聞かない。 「いけない子にはちゃんとお仕置きしないとね。――誠、やりなさい」 「……ごめんね、さくらちゃん。気持ちよくしてあげるから――」 私はうつぶせにされ、大きなお尻を突き出すような形に固定された。そして何か太いのが私の中に突っ込まれる。 「あぁあああっ !?」 初めて体験するそれは、あまりにも刺激が強すぎた。 ――ズブッ……ブチュッ……ズッ……。 「――あっ……あんっ……ひゃっ……ああっ……」 誠さんが前後に動くたび、私は耐え切れずに大声をあげた。 それも悲鳴じゃなく……嬌声。 アソコの肉が硬い棒と激しくこすれ合って汁を溢れさせる。だらしなく開いた口からよだれが垂れ、シーツに染みを作った。 ――ダメだ。こんなの嫌なのに……気持ち良すぎる……。 「いい顔よお。その声もたまらないわぁ……」 これが――セックス……。 ニヤニヤ笑う麗子さん。いつの間にか私の体でオナニーに励んでいた。当たり前だけどこの体に比べると全然気持ちよくないようで、小さい胸やアソコを懸命にいじくり回す姿が妙に可愛らしい。 (――誠さん、私の次は麗子さんとするのかな……) 私は完全に判断能力を失っていて、特にそれを嫌とも思わなかった。 ただ麗子さんの体の気持ちよさに喘ぐだけ。 「あんっ……はあっ……うっ……ああっ……」 何度も中に出されながら、私は失神するまで犯され続けた。 「あたしはね、人のパーツを取ったりつけたりできるの」 入れ替わったまま、麗子さんはそう説明した。 よくわからないけど、ある日そんな事ができるようになったらしい。最初は驚いて怯えたりもしたけど、今じゃ慣れちゃったとか。 「でね、さくらちゃんにお願いしたい事があって――」 「……何ですか?」 疲れた顔で私が聞き返す。信じられないけど、私も体験した以上は信じない訳にいかない。 「さくらちゃんの体をしばらくの間、貸してくれない?」 「はい?」 「ほら、あたしも40過ぎちゃったじゃない。一応結婚はするんだけどね。赤ちゃんが欲しいのよ。だけどこの歳でつくるのはきつくて……姪のさくらちゃんの体を借りて、子供つくろうかなって。昨日こっそり下半身だけ借りてみたけど、なかなかいい感じだったし」 ……待て待て待て待て。 つまり、私の体で誠さんと赤ちゃんつくるつもりなの !? 「あ、もちろん代わりにあたしの体を好きにしてくれていいわよ。それも嫌ならその辺の女の子の体をさくらちゃんにあげるし。だぁいじょうぶ、ほんの一年くらいの我慢だから」 「嫌です !!」 「――拒否権があると思ってるの?」 「…………」 麗子さんの冷酷なセリフに私は言葉を失った。 既に私の体は麗子さんに取られていて、元に戻せるのは彼女だけだ。このままこの体で帰れって言われても逆らえない。 「ま、いきなりあたしの体になっても困るでしょうから、全部とは言わないわ。腰とお尻だけでいいわよ。手足はいらない」 「…………」 結局、私は腰の部分を麗子さんに取られてしまった。 腕と脚は元通りだし、普段はそう気にならないんだけど、やっぱりお風呂のときはお尻が目立つ。腰回りも大きくなっちゃったから服や下着も替えないといけないし、もう踏んだり蹴ったり。 麗子さんはあの後少しして無事に妊娠したそうだ……私のお腹で。 聞いたときは思わず涙が出たけど、もうどうしようもない。約束通り、来年になって赤ちゃんを産んでから返してもらうのを待つしかなかった。 「……はぁ……あ……ああっ……」 今夜も私の部屋からはいやらしい音と声が漏れる。 最近は毎晩のように、こうして一人オナニーにふけっている。 (――ここ、何人くわえこんだんだろ……) 毛深く黒々としたアソコを愛しげに撫でる。そこはとっくに大洪水だ。オチンチンかバイブか、とにかく太いのをねじ込まないと収まりそうにないと思い、私はイボイボのついた愛用のバイブを取ると、ヒクつくアソコに突っ込んでかき回した。 「あぁっ !!」 処女だったはずの私が、今や何人もの男の子と関係を持つ立派な女になっていた。 「お前の中サイコーだよ。何てーの、名器ってヤツ?」 そう言われもしたが、嬉しい訳がない。 陸上部はやめてしまった。腰が返ってきたとしても、もう復帰できそうにない。 麗子さんのせいだ。全部麗子さんのせいなんだ。 「――はぁ、あ……あぁあっ……」 また達してしまい、力なくベッドに倒れこむ。 (私、もう戻れないのかな……) 最大の問題は、私の心が半分くらい、現状に満足している事だろう。 ――麗子さん、早く赤ちゃん産んで下さい……。 戻る |