真理奈と直人 4

 ボクは加藤直人。ちょっと大人しめの、ごく普通の小学六年生だ。
 ただいま私立中学を目指し、来年の受験に向けて頑張っている最中。だんだん本番が近づいてきて、塾の先生も友達のママもみんなピリピリしてる。ボクも模試を受けるたびに緊張する。元々気の弱い方だから自分でも心配だ。ボクの塾でのクラスは一番上だけれど、正直言ってあまり自信がない。授業中、先生が怒鳴るたびに怖くなってビクッてしちゃうし、友達にからかわれても言い返せないことも多い。それでも何とか志望校に合格したい理由がボクにはある。
 つまり、その……ある人に喜んでほしいんだけど……。
「たっだいま〜! 直人ぉ、いる〜?」
 今日も玄関から明るい大声が聞こえてきた。ドタドタっていう大きな音と一緒にドアが開いて、部屋の入口にセーラー服を着た一人の女の人が姿を見せる。ボクは椅子に座ったまま、後ろを振り向いて小さく口にした。
「――おかえり、まりなお姉ちゃん」
 ちょっときつめの顔立ちだけどすごい美人だと思う。茶色の短い髪は明るくって綺麗で、お姉ちゃんによく似合う。背はボクより頭一つ分くらい高いし、手足だって細くて長くてカッコいい。
 まりなお姉ちゃん。ボクの五つ上のお姉ちゃんで……ボクの一番好きな人だ。
 お姉ちゃんは部屋に入ってくるなり、ボクに飛びついてきた。
「ただいま直人っ! いい子にしてた〜?」
「お……お姉ちゃん、苦しいよ……」
 抱きしめられて、ボクの顔にはとても柔らかいものが……お姉ちゃんの大きなおっぱいが思いっきり押しつけられている。まだ小学生だけどボクだって男だ、こんなことされたら困るよ。軽い抗議の声をあげるボクに、まりなお姉ちゃんは笑ってみせた。
「な〜に言ってんのよ。はい、お姉ちゃんにおかえりのキスは?」
「え、え〜っと……」
 露骨に困るボクを楽しそうに見つめ、お姉ちゃんはかがみ込んだ。こちらの肩に手を置いて、ちょうどいい高さに目線を合わせてくる。
「ほら、直人ぉ……いいでしょ?」
 すごく近くで見つめ合い、ボクの顔はもう真っ赤だ。そんなボクにまりなお姉ちゃんがどんどん近づいてきて――とうとうくっついた。
「んんっ……!」
「んふふ……はむっ、むちゅう……」
 ボクの口がお姉ちゃんに食べられてる。お姉ちゃんのベロがボクの中に入ってきて、口の中をかき回してくる。こんなに乱暴にされてるのに、ボクはとっても気持ちよくて頭が爆発しそうだった。ボクとお姉ちゃんの唾が混ざってジュルジュルうるさいけど、それもとってもおいしい。ベロでぐるぐるかき混ぜた唾を、お姉ちゃんがボクに送り込んできた。
「はふっ……ん、こくっ……」
 唾なんてホントは汚いはずなのに、ボクはそれを飲んじゃった。熱くておいしい、まりなお姉ちゃんの唾。ボクは頭がボーッとなってベロをしまい忘れたまま、黙ってお姉ちゃんと見つめあった。
「ふふ……やっぱ直人、可愛すぎ♪」
「…………」
 男の子なのに可愛いって言われるなんて。ちょっとカッコ悪かったけどボクは何も言えず、ただギューってお姉ちゃんに抱きしめられるだけ。お姉ちゃんの体温に包まれ、ボクはこの気持ちよさにじっとくるまっていた。

 まりなお姉ちゃんは、ボクのホントのお姉ちゃんじゃない。ボクのお父さんのお兄さんの子供、つまりボクの従姉にあたる。
 なんでボクとお姉ちゃんがこうして同じ家で一緒に暮らしてるかというと、それはボクんちの事情のせいだった。
 ボクのお父さんはお仕事でお母さんと一緒にロシアに行ってて、しばらくの間――多分短くても二、三年くらいは――日本に帰ってこれない。それでボクは近くに住んでた伯父さんの家で預かってもらうことになったんだ。ここからならボクが行ってた小学校にも何とか通えるし、志望校も変えなくて済む。
 お父さんと伯父さんは今でもとても仲が良くって、伯父さんも伯母さんもボクをホントの子供みたいに可愛がってくれる。
 で、その伯父さん夫婦の大事な一人娘のまりなお姉ちゃんだけど……なんと将来、ボクのお嫁さんになってくれるって言うんだ。まりなお姉ちゃんはとっても綺麗でカッコよくて、ボクが昔からずっと憧れてた人だ。そのお姉ちゃんがボクの恋人だなんて今でも信じられないけど、嘘じゃない。
 聞いた話だとまりなお姉ちゃんは学校でもモテモテで、なんでボクみたいな子供をわざわざ好きになってくれたのかわからないけど、ボクはお姉ちゃんが大好きだ。頑張って志望校に合格してお姉ちゃんを喜ばせてあげたい。
 この家に来る前よりもっと熱心に勉強してるボクだけど、受かるかどうかはまだわからない。そんなボクを励ますように、お姉ちゃんはボクにこうやってお勉強を教えてくれている。こっちのお勉強は気持ちいいけどちょっと恥ずかしいから、ある意味受験勉強より大変かも。でも、ボクに優しくしてくれるお姉ちゃんのためにも頑張らなくっちゃ。

 お姉ちゃんにずっと抱っこされてたボクだけど、ふと部屋のドアの辺りに誰か立っているのに気がついた。
「あぁ瑞希、ごめんね? ほったらかしにしちゃって」
「ううん――べ、別にいいよ……」
 そう言って苦笑いを浮かべたのは、お姉ちゃんと同じセーラー服を着た女の人だった。背はかなり低くて、ボクよりちょっと高いくらい。まりなお姉ちゃんは茶髪に染めてるけど、この人は綺麗な黒髪を二つに束ねて後ろに垂らしていた。ツインテールっていうんだって。お姉ちゃんは短い髪だからちょっと新鮮。手足も細いし小柄だし、お姉ちゃんと違ってなんか可愛らしい感じがする。
 初めて会う人なので、ボクはちょっと緊張して挨拶した。
「こ……こんにちは」
「こんにちは。私、森田瑞希っていうの。真理奈ちゃんの友達です」
「ボク、加藤直人です。まりなお姉ちゃんがいつもお世話になってます」
 ぺこりと頭を下げあうボクと森田さん。行儀がよくて優しそうな人だ。まりなお姉ちゃんはそんなボク達の間に割って入るように言った。
「ほら瑞希、この子があたしのカレよ。まだちっちゃいけど将来が楽しみなの」
「従弟だっけ? 真理奈ちゃんと違って賢そうだね」
「あたしと違って……? 瑞希、ケンカ売ってる?」
 慌てて首をぶんぶん横に振る森田さんの姿に、ボクは笑ってしまった。森田さんの首をグイグイ締め上げ、お姉ちゃんは笑顔でボクに紹介する。
「瑞希は気が小さくてねえ、このあたしがいないとなーんにもできないの。あたしがわざわざ彼氏の世話までしてやったぐらいなんだから」
「ま、真理奈ちゃん――ぐるじい……」
「ちっ、ヤワねえ」
 まだ足りないと言いたそうだったが、仕方なくお姉ちゃんは森田さんを解放した。
「森田さん……大丈夫ですか?」
「う、うん――慣れてるから。それと、瑞希って呼んでくれていいよ、直人くん」
「わかりました」
 ボクは瑞希さんに頷いてみせたが、コホコホ咳をするこの人を見ていると、学校でまりなお姉ちゃんがどういうことをしているのか大体想像がつく。ボクにもそうだけど、お姉ちゃんって周りの人に言うこと聞かせないと気が済まないもんなぁ。
 何とか落ち着いた瑞希さんとボクを見て、まりなお姉ちゃんが口を開く。
「――という訳で直人、お勉強の時間よ」
「あ、そうだ。算数の続きやらないと……」
 ボクが勉強してる間、お姉ちゃんは瑞希さんとお喋りでもするんだろう。机に向かおうとしたボクだったけど、いきなり首根っこをお姉ちゃんにつかまれる。
「何言ってんの。あんたがあたしと一緒に勉強するのは、算数なんかじゃないでしょ?」
「え…… !?」
 その言葉の意味がわかったボクは、口をあんぐりさせてお姉ちゃんを振り返った。にやにや笑ってボクの顔をのぞきこんでくる、ちょっと意地悪な表情の後ろでは、瑞希さんが呆れた顔で小さくため息をついていた。
「え、あの、ひょっとして、その……えっちな、お勉強?」
「当たり前じゃない。そのために瑞希を呼んだんだから」
 とんでもないセリフを平然と口にするお姉ちゃんに、ボクは呆気に取られていた。

 いつもみたいにボクは服を脱がされ、ベッドの上でお姉ちゃんに裸にされた。やせっぽちで肌の白い体を見られるのは恥ずかしいけど、お姉ちゃんはなんか喜んでるみたい。そのままボクをギューっとして首筋を優しくペロペロしてくれた。お姉ちゃんの甘い息とあったかい唾が首にかけられて、ついつい声が漏れちゃう。
「はあ、あぁ……」
「直人ってすごい敏感よね……ふふ、いいわ……」
 その言葉にボクはまた赤くなっちゃうけど、お姉ちゃんは許してくれないみたいで、ベロはボクの首からほっぺたを唾を塗りながら這い上がってくる。ホントは気持ち悪いはずなのに、ボクはなんでかゾクゾクする。お姉ちゃんの長いベロにペロペロされて、ボクは熱い息を吐いてお姉ちゃんを見つめた。
「お姉ちゃあん……」
「ああ――その顔、可愛すぎる……」
 自分じゃわからないけど、ボクそんな可愛い顔してるんだろうか。
 ――カシャッ……カシャッ……。
 大きな音がしたから顔を向けると、瑞希さんがケータイのカメラでボクの顔を撮っている。もしかして、ボクとお姉ちゃんとのえっちなところを撮影するつもり?
「瑞希。できたら動画も撮っといて」
「ん……やってみるけど、ちょっと画質荒いかも……暗いし……」
「そうねえ。パパの部屋ならデジカメくらいあると思うんだけど、あの異次元空間で物を探すなんて無理ってかマジ無理ね」
 瑞希さんと会話を交わしていたお姉ちゃんが、再びこちらを向いた。ほっぺたを両手で撫でられ、すごく近くで見つめ合う。
「直人、ベーって舌出してみて」
「?」
 べーって、相手をからかうような感じでいいのかな。お姉ちゃん怒らないかな。でもお姉ちゃんの言うことに逆らえないボクは、心の中で謝りながら口を開けてまりなお姉ちゃんに向けて思いっきりベロを出した。
「んー、いい子いい子♪ そのままじっとしててね」
 そう言ってお姉ちゃんは、この近い位置からもっと顔を近づけてきた。そしてピンク色の唇から長いベロを出して……ボクのをぺろりと舐める。
「へえっ……ふえぇっ…… !?」
「んふふっ――そーれ、ぺーろぺーろ♪」
 ろくに喋れないボクのベロと、お姉ちゃんのベロ同士がくっついたり離れたり。ふうふうって息とか鼻息とかがお互い当たって、なんか興奮しちゃう。
 ――カシャッ……。
 ボクとお姉ちゃんがペロペロし合うところ、ばっちり撮られちゃった。正直言って恥ずかしい。恥ずかしくって仕方ない。それなのにボクもお姉ちゃんも、相手のベロを舐めるのに夢中になって行儀悪く開けた口からよだれをこぼしていた。
「あはぁ……直人の味、甘い……♪」
 そのままお姉ちゃんがボクのベロを口に含む。ちゅぱちゅぱってして、ボクのベロを食べちゃってる。ボクは頭がカーッて熱くなって、じっとお姉ちゃんと口をくっつけ合っていた。
「んんっ……むちゅう……!」
 唇と唇がぶつかって、またお姉ちゃんの唾を飲まされる。
 どうしてお姉ちゃんのお水はこんなにおいしいんだろ? ぼーっとしてそんなことを考えながら、ボクはお姉ちゃんとお互いを食べ合ってた。
「ま……真理奈ちゃん、すごくえっちな顔してる……」
 横で瑞希さんが真っ赤な顔でもじもじしてたけど、お姉ちゃんは全然気にしない。むしろいくらでも見せつけちゃおうって感じで、思いっきりチュウチュウしてくる。
 やがてお姉ちゃんも制服の上を脱ぎ、紺のスカートだけのカッコになった。ブラジャーもとって大きなおっぱいが丸見えで……その、すごくキレイ……。
「ふふふっ……そんなにジロジロ見ちゃって、直人のエッチ♪」
 ずっとボクがおっぱいを見てたことに気づいたのか、お姉ちゃんが笑ってボクを抱き寄せた。
「ね、直人……お姉ちゃんのおっぱい、好き?」
 上半身がハダカのまま、抱き合ってそんなことを聞いてくる。でもボクはお姉ちゃんのスベスベの肌にくっつかれて真っ赤になって、とてもそれどころじゃない。興奮して何も言えないボクの顔をのぞき込んで、お姉ちゃんがいたずらっぽく笑う。
「ホントはパイズリでもしてあげたいとこだけど、あんたのおちんちんじゃあたしのおっぱいに埋もれちゃうしね。早く大きくなりなさいよ」
 よくわからないけど、ボクがまだ小さいってことは何となく理解できた。
 お姉ちゃんがじっとするボクを抱っこしたまま、背中からベッドに倒れこんだ。ボクの後頭部を押さえつけて、お母さんが赤ちゃんにするみたいにおっぱいに顔を押しつけてくる。
「ほら直人、おっぱいあげるからね……」
「ん……ちゅ、ちゅぱっ……」
 おっぱいを吸うのは恥ずかしいけれど、この前のでやり方はわかっている。ボクはお姉ちゃんの乳首を口に含んで、ベロでつんつんしてやった。
「――あぁ、はあんっ……直人、上手……」
「真理奈ちゃん、気持ちよさそう……」
 ――カシャッ、カシャッ……。
 隣では、お姉ちゃんの赤ちゃんになったボクの姿を瑞希さんが撮影している。ミルクは出ないけど、お姉ちゃんのおっぱいをこうやってチューチュー吸ってると、今、日本にいないボクのお母さんのことがふと頭に浮かんだ。
 ――お母さん、元気にしてるかな……。
 カメラで撮られてることも、吸ってるおっぱいがお姉ちゃんのだってことも忘れて、ボクはちっちゃな赤ん坊に戻ったみたいに大きなおっぱいを吸い続けた。
「はぁ、ああぁっ……あんっ、いい……直人ぉ……」
 お姉ちゃんは優しくボクの頭を撫でてくれる。裸のまま目を閉じておっぱいを吸うボクは、気持ちのいい安心感に包まれていた。
「ん……もういいわ……」
 その言葉を聞いてボクは乳首から口を離し、またお姉ちゃんと目を合わせた。少しつり目だけど、宝石みたいにキラキラしてボクを見つめるお姉ちゃんの大きな瞳は、見ているだけでまるで吸い込まれそうな気分にさせられる。
「直人、よだれよだれ」
 ぼーっとするボクの唇から垂れるよだれを細い指が拭いてくれる。少し赤い顔をしているお姉ちゃんはにやりと笑って、ボクの唾がついた指先をくわえた。そんな仕草にもボクはどんどん引き込まれて、お姉ちゃんから離れられなくなるんだ。
「それじゃあ、交代したげる」
「へ?」
 間抜けな声をあげるボクの体をつかみ、お姉ちゃんはボクをベッドに四つんばいにさせた。ボクはお馬さんごっこをするような、そんな感じの姿勢でお姉ちゃんにお尻を向けている。
 これじゃお姉ちゃんが見えないけど、何をするんだろう……。不思議に思うボクのお尻に、お姉ちゃんの手が這わされた。
「ふふ……直人のお尻、スベスベ……」
 うっとりした声でお姉ちゃんがつぶやく。そのキレイな声を聞いてると、ボクまでゾクゾクってなっちゃう。
「あっ――お姉ちゃん……」
「直人、じっとしててね……」
 お姉ちゃんの声がすぐ後ろから聞こえてきたと思ったら、次の瞬間、ボクのお尻に柔らかいものが当てられた。
 お尻にかかる鼻息がハァハァって――まさか、お姉ちゃんの顔? お姉ちゃんは両手でボクのお尻を広げて、その真ん中を……。
 ――ぺろっ。
「ひゃんっ !?」
 ゾクッとする感じにびっくりして、ボクは女の子みたいな悲鳴をあげてしまった。それにしてもお姉ちゃん、お尻なんて舐めたら汚いよぅ。ボクはお姉ちゃんを止めたけど、まりなお姉ちゃんは聞いてくれない。
「汚くなんてないわ。直人のお尻だもん、いくらでもペロペロしたげる」
「ひゃああっ !? お、お姉ちゃ、やめ――」
 ――カシャリ……。
「な、直人くんの顔、すっごく可愛い……」
「ふふ、瑞希もそう思うでしょ? でもこの子はあたしんだから、手出しちゃダメよ」
 お姉ちゃんがボクのお尻……うんちの出るところをベロベロ舐めてくる。ボクの一番汚いところを舐めてキレイにしてくれてる。ボクはあまりの恥ずかしさと気持ちよさに、ただ甘い声で鳴くだけだった。
「はああぁぁっ……はふぅぅん……!」
 お姉ちゃんのベロが、ぞりぞりと猫みたいに穴の周りを舐め回す。
「や、やめて……ボク、こんな……」
 ――ぷちゅっ!
「――――っ !?」
 一瞬、何をされたのかわからなかった。
 お尻の穴に異物を突っ込まれる感覚に、ボクは上を向いたまま息を止め完全に硬直してしまう。
「うふふ……直人の、お尻……ヒクヒクして、あたしの指……♪」
 興奮してるお姉ちゃんの言葉はわかりにくかったけど、ボクの穴に指を入れたらしい。
 学校でカンチョーとかふざけたことはあるけど、まさかホントに入れちゃうなんて……。でもお尻に感じるお姉ちゃんの温もりは、はっきり言ってとっても気持ちよかった。ぷにぷにと穴の浅い部分をかき回され、ボクは我慢できずに声を漏らす。
「ひぃ、はひぃ……お、ねえ……はぁぁんっ!」
「こっちもこんなに硬くて……直人、エッチ……♪」
「あ、やだ……おチンチ……!」
 お姉ちゃんの手が後ろからボクのおチンチンを握る。ボクはお姉ちゃんにいいようにされ、すっかりおチンチンを硬くしてしまっていた。右手でお尻の穴を、左手でおチンチンをいじってくるお姉ちゃんの指使いに、ボクは恥ずかしい悲鳴をあげ続けてまりなお姉ちゃんを喜ばせた。
「あひっ……おね、おねえちゃ――ボク、らめぇ……!」
 ――カシャッ、カシャッ!
 瑞希さんが真っ赤な顔でそんなボクの姿を写真に収めている。興奮してるのか手はブルブル震えてて、まともに撮れてるのかちょっと怪しい。後でまりなお姉ちゃんに怒られないといいけど。
 そのお姉ちゃんはボクにのしかかるような格好で、敏感な部分を乱暴に刺激してくる。ボクは何も考えられなくて、ただお姉ちゃんにされるがままだ。
「だめぇ、おしりぃぃっ……!」
「直人、お尻で感じてるの? ふふ、素質あるかもね……」
 お姉ちゃんの小指がボクの肛門に突き刺さり、上下左右に暴れまわる。まりなお姉ちゃんはちゃんと手加減してくれてるんだろうけど、こんなことしたことがないボクにとってはあまりにも刺激が強すぎた。
 ――シコシコ、グニュッ……!
「はああぁぁんっ……!」
 おチンチンをしごかれる快感に、とうとうボクは射精してしまった。ブルブル体を震わせ、白くてネバネバする液体をベッドに塗りたくる。
 お姉ちゃんの手もボクの汁でべっとりだけど、お姉ちゃんは全然気にしない。逆にすごく嬉しそうな顔をして、手についたボクのをぺろりと舐めた。
「いいわよ直人……とってもよかった……」
 ボクのお腹を抱えて、お姉ちゃんがボクを抱き寄せる。大きなおっぱいがボクの背中に当たってすごい気持ちよかったけど、ボクは元気を使い果たして肩でハァハァと息をしていた。
「どう瑞希、直人可愛いでしょ?」
「う、うん……ちょっと興奮しちゃった……」
 瑞希さんもハァハァ息を荒げて辛そうにしていた。その彼女をねぎらう口調でお姉ちゃんが礼を言う。
「写真、撮ってくれてありがとね。後でデータもらうから、そろそろ帰って愛しの祐ちゃんにたっぷりしてもらいなさい」
「う、うん……そうする。じゃあ、またね……」
 フラフラとこっちが心配になる足取りで、瑞希さんがお姉ちゃんに連れられて部屋を出ていく。お姉ちゃんとタイプは全然違うけど、不思議と仲はいいみたい。まりなお姉ちゃんは瑞希さんを送り出し、喜色満面でボクのところに戻ってきた。
「直人、どうだった?」
「ど、どうって……はぁ、はぁ……な、何が……?」
 体が熱い。頭の中が沸騰しそうで、全身がすごく敏感になってる。
「お尻、くちゅくちゅされるの気持ちよかった?」
「…………」
 にやにや笑って、寝転がるボクの顔をのぞき込んでくる。きっとお姉ちゃんのことだから、ボクの考えなんてお見通しなんだろう。だったら聞くこともないと思うんだけど、お姉ちゃんはやっぱ意地悪だ。
 結局、ボクは一番お姉ちゃんを喜ばせる返事をしてしまった。
「う、うん……すごく、気持ちよかった……」
「そう。やっぱり直人、あたしが見込んだだけのことはあるわ♪」
 そう言ってハダカのまま抱きついてくる。お姉ちゃんの体もいい感じに火照ってて、柔らかいおっぱいをボクに押しつけてくる。
 ダメだよ……こんなことされたら、また……。
「……直人、興奮してるのね?」
「えっ……そ、そんなこと……」
「おちんちんが、また素敵なことになってるわよ?」
 横たわるボクのおチンチンは、もう一回硬くなって立ち上がっていた。ボクは恥ずかしさのあまり、お姉ちゃんの顔をまともに見れなかった。

 結局、その日はもう一度お勉強を教えてもらうことになった。
「直人……見える? お姉ちゃんの前の穴と、後ろの穴」
 さっきのボクと同じ、お馬さんの体勢をとったお姉ちゃんが制服のスカートをめくって、パンツのはいてない大きなお尻を思いっきり見せつけてくる。
 後ろの小さい穴はうんちするとこだよね、多分。
 前はボクがいつもお世話になってる、おちんちんを入れるとこ。ちょっと毛が濃いけどヒクヒクしてて、じっとボクを待ち構えている。すごくえっちな格好のお姉ちゃんに、ボクはこくんとうなずいた。
「うん……両方見えるよ」
「じゃあ、あたしのお尻にあんたのお股をくっつける感じで近づいてきて」
 ボクはお姉ちゃんの言う通りにしたけど、おチンチンが邪魔でお姉ちゃんにぶつかっちゃう。それをまりなお姉ちゃんに言うと、お姉ちゃんは小さく笑って言葉を続けた。
「ふふ、それがいいのよ。じゃあ狙いをつけて、あたしの中に入ってきて」
「え……このカッコで? いつもと違うけどいいの?」
「いいのよ、動物なんかはこうやるんだしね。ほらやってみて。別に後ろの穴でもいいけど……まあ、それはまた今度ね」
「う、うん……」
 初めてでうまくできるか心配だったけど、ボクはお姉ちゃんの優しい言葉にリードされて、お姉ちゃんの柔らかなお尻を押さえ、お姉ちゃんの中におチンチンを突き入れた。
 ――ぬぷっ……にゅるるっ……。
「うう……お姉ちゃん、お姉ちゃあん……!」
「うふふ、うまくできたわね。直人のおちんちん、とっても硬い……♪」
 相変わらずお姉ちゃんの中は熱くて、ボクにねっとり絡みついてくる。なんでこんなに気持ちいいんだろう。ボクはお姉ちゃんに飲み込まれながら、まりなお姉ちゃんの優しさとあったかさに震えていた。
 両手で挟んだお姉ちゃんのお尻もすごくボリュームがあって揉み揉みすると気持ちがいい。なんかえっちなおじさんになった気分。ボクは腰を前にやったり後ろにやったりしてお姉ちゃんの中を往復した。
「ああっ……あはぁっ、お姉ちゃん、いい……!」
「んっ、あたしもいいわ……いつもより深くて……」
 お姉ちゃんの言う通り、この体勢だと前からするより奥まで入る気がする。ボクのちっちゃいおチンチンは必死になってお姉ちゃんの中を前後して、できるだけ奥へ奥へと熱いスープの中に飲み込まれていった。
 これ……すごくいいけど、逆によすぎてダメかもしれない……。ボクは頭がスパークしてだんだん訳がわからなくなっていった。
「んあぁっ、お姉ちゃん――まりなお姉ちゃあんっ…… !!」
「あ、はぁぁ……ちんちん擦ってきて――やば、いい……♪」
 お姉ちゃんの腰をつかんで力任せにボクの体をぶつける。ひょっとしたら怒られるかもしれない乱暴な動きだったけど、ボクは頭がぽわーってなってたし、まりなお姉ちゃんもとっても気持ちよさそうに声をあげてて、怒る気配は全然ない。
「はっ、ふぅっ……ボク、ふあぁっ!」
「はぁんっ! なおと――いい、いいよぉっ !!」
 ――グジュッ! ブジュッ、ニュプッ!
 ダメだ……もう何にも考えられない。

 出すまでの時間は、いつもより長かった気がする。お姉ちゃんの中をかき回してたおチンチンが、もう限界とばかりにビクビクってなって、射精の準備ができたことをボクの沸騰する頭に伝えてきた。
「お、ねえちゃ――ボク、もうっ…… !!」
「あふっ、な、直人……いい、いいから出してぇっ !!」
 ボクがお姉ちゃんを押さえつけ、思いっきり深くおちんちんを突き刺す。
 ――ドクッ! ブジュウゥッ……!
 ぶるぶる震えるボクの体から繋がったお姉ちゃんへと熱いものが送り込まれていく。お姉ちゃんもそれが合図だったみたいに背中をビクビクってしてかん高い声をあげた。
 ボクのおチンチンがへにゃってなってお姉ちゃんの中から抜ける。荒い息を吐くお姉ちゃんのお股にはボクの形をした穴が開いてて、そこからボクとお姉ちゃんのえっちな汁がとろーってこぼれてた。
「あはぁ……直人、サイコー……♪」
 意識があるのかないのか、お姉ちゃんはほとんどハダカのままで寝転がったボクに抱きついてきた。
 よかった、今日はお姉ちゃんにも満足してもらえたみたい。ボクも気絶しちゃいそうだけど、お姉ちゃんとくっつく感触が好きで、そのままお姉ちゃんを布団代わりにして二人でくっつき合っていた。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 次の日、塾に行くボクがお姉ちゃんと一緒に電車に乗っていたときのこと。
 ガタゴト揺れる電車の中で座っているボクは、ちょっと恥ずかしいけど体を傾けて私服姿のまりなお姉ちゃんにもたれかかっていた。
 ――気持ちいいから、このまま寝たフリしとこうかな……。
 そう思って目を閉じていたボクの肩をお姉ちゃんがトントンと叩く。
「直人、直人」
 ん、起きた方がいいかな? でもこのままお姉ちゃんとくっついていたいな。
 でもお姉ちゃんはしつこくボクの肩をつついてくる。とうとうボクは寝たフリをやめて、横に座っているお姉ちゃんを見上げた。
「……なーに? お姉ちゃん」
「ちょっとこれ見てくれない?」
 楽しくてたまらない。そんな表情のまりなお姉ちゃん。
 ――これは、何か嫌な予感……。
 警戒するボクに突きつけられたのはお姉ちゃんのケータイだった。可愛らしいピンクの、小さくて持ちやすい感じのケータイ。その画面に写っていたのは――。
「ち、ちょっとお姉ちゃん !? これって――!」
「うふふ、瑞希からデータもらったの。直人ったらこんなになっちゃって……♪」
 画面では、ハダカになったボクが目を細くして気持ちよさそうに笑ってる。なんか自分で見るの、すごく恥ずかしいんだけど……。
 頭から湯気を立てるボクの反応をお姉ちゃんは満足そうに眺めていた。
「他にもいっぱいあるわよ〜? どれ待ち受けにしようかな♪」
「――お、お姉ちゃん! やめて、全部消してぇっ !!」
「え〜、どうしよっかな〜?」
 ニコニコ笑ってケータイをいじるお姉ちゃん。明らかにボクをからかって遊んでる。そのまま電車が駅に着くまで、ボクはまりなお姉ちゃんのおもちゃにされていた。


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