由香と楓

 今日は少しばかり曇っていた。部活をしてない俺は、学校が終わると真っ直ぐ家に帰る。
「ただいまー」
「おかえりなさい、健人さん」
 リビングの方から明るい声がした。
 栗色の髪を後ろで編んだ、綺麗な大人の人だった。包み込むような笑顔でこちらを見つめている。
「ただいまです、楓さん」
 俺はエプロン姿の楓さんに頭を下げた。
 楓さんが親父と再婚してからもう三ヶ月になるが、何度見てもなぜ親父なんかと結婚したのかわからなくなるほどの美人だ。家族として毎日一緒に過ごしているはずなのに、まだ俺はこの人が義母だと実感できなかった。
「由香は部屋ですか?」
「ええ、健人さんが帰ってくるの待ってたんですよ」
「俺を?」
 そのときパタパタと漫画のような足音と共に、スカートをはいた三つ編みの女の子が二階から下りてきた。
 ランドセルが似合うような可愛らしい年頃の少女。最近ちょっと生意気になってきた、俺の妹の由香だ。
「由香、ただいま」
「あ、お兄ちゃんおかえり! 早く着替えてきてよ。楓さんがケーキ買ってきてくれたんだから!」
 なるほど、そういうことか。由香は甘いものに弱いからな。
 母さんが死んだときは見てられないほど泣きわめいた由香だったが、今は楓さんにすっかり懐いており、実に仲が良い。俺はそんな妹の様子を目にするたび、ほっと安心させられるのだった。
 俺が着替えてリビングに戻ってくると、テーブルにはシンプルなイチゴショートが三つ並べられていた。楓さんがいれてくれた紅茶の香りが心地よい。
「えへっ、いただきま〜す!」
 由香はフォークでケーキを三分の一ほど切ると、クリームとスポンジの塊を小さな口に放り込んだ。
「こら、ベタベタじゃないか。行儀悪い」
 俺はティッシュをとり、由香の唇の周りについた生クリームをぬぐってやった。
 まったくこいつは。
「えへへ〜」
 恥ずかしげもなく由香が笑う。普通、この歳だと兄貴を嫌がるもんじゃないかと思うのだが、由香は生意気になった今でも平然と俺に甘えてくる。ひょっとして愛情が足りないのかもしれない。
「良かったわね、由香ちゃん」
 楓さんもそんな俺たちを微笑ましげに眺めていた。血の繋がりはなくても、本当の家族の時間が流れている。
 このとき確かに、俺は幸せだった。

 親父は出張で週末まで帰ってこない。その間、俺が楓さんとと妹を守らないと。
 そんなことを考えつつ、俺は居間で楓さんとテレビを見ていた。
 美香は風呂に入っている。
「ああ、また京一郎さんが転勤になりましたね。今度は宮崎ですか」
「単身赴任とか考えないのかしら…この夫婦」
 継母と座卓で向かい合いながら、楽しい談笑の時を過ごす。
 ふとテレビからそらした俺の目に、楓さんの笑顔が映った。まだ三十路前の肌は白く、義母を実年齢よりさらに若く見せていた。セーターの胸元は大きな肉の塊に押し上げられ、妖艶な赤い唇が斜めに柔らかく吊り上げられている。
 学校の女子などとは比べ物にならない楓さんの魅力に、俺は思わずゴクリとつばを飲んだ。
 いかん、相手は義理とはいえ母親だぞ。
 ああでも美人だなぁ。親父めコンチクショー。どこから借金のカタに連れてきたんだろう。もしくは誘拐か脅迫か。
 そう考えていると、突然横から声をかけられた。
「お兄ちゃん、お風呂!」
「ん――あ、ああ……」
 風呂あがりの妹が、下着とタオルだけの半裸の姿で立っていた。
「こら由香、そんな格好でうろつくな。ちゃんと足を拭け。畳が濡れるだろうが」
「も〜、別にいいじゃない!」
「お前も少しは恥じらいというものをだな……」
「え〜、ひょっとしてお兄ちゃん、あたしのハダカ見てコーフンしてるの?」
「んなわけあるか、この馬鹿」
 断言しよう。俺にロリの趣味はない。しかも妹だし。
「十年早いわこの幼女め。早くパジャマ着て来い、風邪ひくぞ」
 俺は由香の頭を叩き、その場から排除したのだった。
「うふふ……」
「どうしました、楓さん?」
 笑顔で肩を震わせる義母に俺は尋ねた。
「いや、本当に由香ちゃんは健人さんのことが好きだなあって」
 楓さんは俺を羨ましそうに見てそう言った。

 夜も更け、そろそろ子供は寝る時間になった。
 俺はまだ自分の部屋で漫画を読んでいた由香を捕まえて、
「もう遅いぞ、早く寝ろ!」
 と妹を叱りつけた。
 由香は不満そうな顔をしていたが、時間が時間だったので大人しく漫画を片付けてベッドに飛び乗った。
 よし、俺ももうすぐ寝るか。
 そうして妹の部屋を出ようとすると、由香が俺の背中に声をかけた。
「お兄ちゃん!」
「なんだ」
「……眠れないの、今日は一緒に寝て」
「おいおい、そんな歳でもないだろ……」
 こいつはホントに甘えん坊だなぁ。俺は呆れて言ったが、妹は上目遣いで俺に頼み込んでくる。
「お願い、ぎゅ〜っとして。ぎゅ〜っと」
「はいはい……」
 なんだかんだで俺も由香には甘い。
 妹の狭いベッドに二人で潜り込み、注文通りに後ろから由香の体を抱きかかえてやった。
「えへへ〜。お兄ちゃん大好き!」
 あーそうですか。でも俺にロリの気は以下略。ついでに言うと妹属性もない。こいつチビだしな。
 俺の好みはもっと大人の女性で、例えば楓さんのような……おっと、俺は何を言っているんだ。
 まあ数分も添い寝してやれば満足するだろう。俺は小学生の妹と密着してベッドに転がっていた。
「お兄ちゃん……」
 甘えるような声を由香があげる。やっぱり甘えたい年頃なのだろうか。
 親父は仕事でよく家を空けるし、母さんはもういない。楓さんは一生懸命お母さんをしてくれてるけれど、やっぱりまだ俺にするみたいに由香が甘えることはあまりなかった。
「お兄ちゃん……好き……」
「はいはい、嬉しいよ」
「好きだから……抱いて」
 顔を赤らめる由香に、俺は白けた声で返事をした。
「抱いてるじゃん。ほら」
「違うの〜! もっとしてほしいの〜!」
 と言っても、これ以上どうしろと言うのですか由香さん。妹の我がままに辟易する俺に、由香が小さくつぶやいた。
「あのね、お兄ちゃん……あたし、この前見ちゃったの」
「見たって、何をだ」
「夜中にお父さんと楓さんが……その、ベッドで……」
 ――あの親父。
 楓さんに手を出すだけでも極刑に値するというのに、あまつさえそれを娘にバッチリ目撃されてやがったか。俺は内心の動揺をよそに、由香に語りかけた。
「由香、お前にはまだ早い。もっと大きくなって好きな人ができたら、お前もそのときはベッドでいっぱい抱きしめてやるといいぞ」
「あたし、お兄ちゃんが好きなの! だからあたしもあんな風にしてほしいな……って……」
 ソレナンテ=エ=ロゲ(1599〜1669)。
 おかしいな、育て方を間違えたか。由香は赤い顔をさらに赤らめ、息を荒くしている。
「だから、お兄ちゃん……あ、あたし……う……!」
 お、赤い顔がだんだん青くなってきている。泡を吹き始めたら止めるか。そんな兄の配慮を無視し、由香は俺の胸に肘鉄を食らわせた。
「ご、ごほっ…… !! な、何するのよ、お兄ちゃん!」
「何って、いけない妹の首を締め上げただけだが。お仕置き嫌いだっけ?」
「違うの〜! こんなお仕置きはいらないの〜!」
 二人は狭いベッドの中、俺の腕に巻かれたままで由香が暴れる。
「まあ、なんだ」
 俺はさわさわと由香の頭を撫でた。一分もそうしてると落ち着いたのか、俺の腕の中でじっとして静かになる。
「由香は可愛いよ。あと十年もすればとっても綺麗になる。でも俺はお前のお兄ちゃんだから、こうやって甘えさせてやることしかできないんだ。母さんからも頼まれたからな、お前のこと……」
「お兄ちゃん……」
 やがて妹は眠くなってきたようで、俺はそっとベッドから離れた。しかし親父と楓さんは何とかしないとな。教育に悪い。てか羨ましい。
 俺が部屋を出ようとすると、その背中にまたしても声がかかった。
「お兄ちゃん……あたしが大人になったら、いいのね……?」
 やれやれ。俺は微笑み、由香に言ってやった。
「ああ。楽しみにしてるから、早く大きくなれよ。おやすみ」
 パタン、とドアが閉められた。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

「――それで君の願い事は何かな?」
「あのね、あたし大人になりたい。楓さんみたいな綺麗な女の人になりたいの!」
「どうしてだい?」
「お兄ちゃんが、あたしはまだダメって言うの。お兄ちゃん、いつも楓さんのことばっかり見てる。だからあたし、楓さんみたいになりたい!」
「わかったよ。君のお願い、叶えてあげよう。だから楓さんのところに案内してくれるかい?」
「うん、いいよ!」

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 今日は冬にしては暖かい。
 俺はいつものように学校を終えると寄り道もせず家に帰った。母さんが死んだのは葬式とかで学校の連中にも知られてるから、無理に俺を引き止めるやつはいなかった。
 いつものようにカギを回しドアを開く。
「ただいまー」
「おっかえりー!」
 ドタドタといつもより大きな音を立てて由香が走ってきた。
 まったくこいつは、いい加減落ち着……け……?
 目の前に立つ由香の姿に、俺の時が止まってしまった。
 いつも通りの三つ編みが左右についた、小ぢんまりしたあどけない顔。タートルネックのダークブラウンのセーターは走ってきた勢いで、ぶるんぶるんと胸元で大きな二つのボールを弾ませている。真っ白で清潔なスカートの裾から見えるのは、細くしなやかな脚。
「ゆ、由香……?」
 俺の身長とほぼ変わらない由香が、そこに立っていた。
「お兄ちゃあんっ !!」
 相変わらずの落ち着きのなさで、由香が俺に飛びかかってくる。普段なら苦もないはずが、今日は危うく倒れそうになった。
「お、お前……どうしたんだ?」
 今の由香は明らかに大人の体になっていた。どう考えても一日でこんなに成長するはずがない。顔はそのままだし。
 いつも見下ろしていた由香のロリ顔が、俺の真正面にあった。豊満な胸を思いっきり俺に押しつけてきて、実に気持ちがいい。
 いかんいかん、相手は妹だぞ。首を振る俺に、由香は満面の笑みで言った。
「あのね、これ楓さんの体なんだよ! お兄ちゃん、楓さんのこと大好きだから嬉しいでしょ?」
 とっさに俺は妹の言葉が理解できなかった。
 どうなってるんだ。追いすがってくる由香を振り切って、俺はリビングに向かった。
 そこにはいつも通りの楓さんがいて、にっこり笑って俺を迎えてくれるはずだった。
「…………!」
 俺の目に映ったのは、ソファに寝転んだ赤いワンピースの少女。気を失っているその綺麗な顔は、俺の継母のものだった。

「しかし、やっぱり信じられんな……」
 だが由香と楓さんの首が入れ替わっているのは事実だ。あれから目を覚まして取り乱した楓さんを必死でなだめ、俺たち三人はソファに並んで座っていた。
 何でも、由香が言うには、学校の帰りに知り合った変なにーちゃんに頼んで楓さんと入れ替えてもらったらしい。
 どこの超能力者か知らないが、迷惑なことをしてくれたものだ。早くそいつを見つめて二人を元に戻さなくては。
「とにかく由香。楓さんに謝れよ。ごめんなさいって」
「ごめんなさい……あたしが楓さんになったら楓さんがあたしになるって思わなかったの」
 素直に由香が頭を下げる。
「…………」  楓さんはあれからずっと黙ったまま、由香の格好でうつむいていた。白いシャツの上に着た可愛らしい真っ赤なワンピースが、楓さんの大人の顔とものすごい違和感をかもし出している。
 気まずい沈黙の後、楓さんが顔を上げて笑顔を作った。
「――う、ううん、別にいいのよ」
 見ただけで無理をしているとわかる辛い表情。
 当然だろう。こんな非現実的な事件に巻き込まれたのだから。
「この手も、この足も、由香ちゃんのなのね。……可愛いわ」
 自分の手足を見つめ、楓さんが口にした。
「そう !?」
 由香が身を乗り出すと、その弾みで弾力のある胸がまた揺れた。いつも思うが、肩こらないんだろうか。
「ええ。とにかくまだお父さんは帰ってこないし、その間にきっと元に戻れるわ」
「うん!」
「それじゃあ、お買い物行ってきますね」
 由香の体で立ち上がり、バッグを手にした楓さん。俺と由香より頭二つ分ほど背が低いが仕方がない。
 しかしその格好ではご近所に何と言われるだろうか。俺は心配になり、楓さんに言った。 「髪、おろしたらどうですか?」
「え? そ、そうですね」
 編んだ髪をストレートに流し、顔と体の違和感を小さくする。由香みたいに三つ編みにしてもいいかもしれない。
「楓さん、可愛い!」
 由香がそう言ったが、誉め言葉になってないぞ、多分。

 楓さんが出かけた後、俺は座ったままの由香にたずねた。
「……それで、どうしてこんなことしたんだ」
「ごめんなさい……」
「いや、理由を聞いてるんだ」
 俺の口調は厳しい。当たり前だ、こいつのせいで訳のわからない事態になって、楓さんに迷惑がかかってるんだからな。
 由香は三つ編みの頭をうつむかせた。
「あたし……早く大人になりたかったの……」
「――なんでだ」
「楓さんみたいな大人になったら、その……お兄ちゃんが、あたしを好きになってくれるって……」
 こいつは馬鹿か。やはり教育を間違えたらしい。
 俺は静かな怒りを胸に、由香に言ってやった。
「いいか由香。お前は俺の妹だ。十年経っても百年経っても、俺たちは兄妹なんだ。だからお前が期待してるような関係にはなれない」
 一字一句、はっきりと告げる。
「でも、今のあたしの体、楓さんのなんだよ! ほらあたしのおっぱい見てよ! 脚も見てよ!」
「やめろ! 楓さんの体なんだぞ!」
 セーターやスカートを脱ぎだした妹を、俺は必死で押さえつけた。くそ、やっぱり力が強くなってる。
 俺が由香の両手に気を取られたときだった。
 ――ちゅっ……。
 由香の唇が俺のそれに押しつけられ、粘膜同士が接触した。
「えへへー。キスしちゃった」
 こいつ……兄をナメやがって!
 楓さんの体であることも忘れ、俺はソファの由香を上から押さえ込んだ。
「あ……お兄ちゃん……!」
 たわわに実った双丘を両手で揉みしだく。
 もう妹でも継母でもどうでもよかった。ただ、この女を懲らしめてやりたい。泣かせてやりたい。その思いに俺の頭は支配されていた。
「あ、やあ……あん……」
 由香の顔が赤く染まっていた。分厚いセーターの上からなのでよくわからないが、揉んでいるうちに胸の先端が硬くなってきたような気がする。
 俺は抵抗もしない由香のセーターとシャツを脱がせブラを剥ぎ取り、上半身を素裸にひん剥いてしまった。ぶるんとこぼれる巨乳が俺に勃起した乳首を晒している。
 この誘惑に逆らえる男はそうはいないだろう。俺は由香の上にのしかかると、硬い乳首を口に含んだ。
「は……やあ――おっぱい……」
 上気した顔で由香が喘ぐ。
 普段ランドセルを背負う少女にこの刺激はきつすぎるかもしれない。だが俺にやめる気は皆無だった。
 ペロ――ペロ……。
 舌を這わせ、乳首から黒々とした乳輪、谷間の奥までべったりと俺の唾液を塗りつけた。きっと冷たくて気持ち悪いだろう。だが知ったことか。
「あぁ……あっ……ああっ……」
 由香はずっと俺に舐められて声を上げ続けている。
 ――うるさいな。
 かん高い声をあげる妹に、俺は少し不愉快になった。
「はあ……ん……んんっ !?」
 突然唇を奪われ、由香の目が驚きに見開かれた。
「ん……んむ、んん〜っ!」
 舌を入れられるのは初めてのはず。俺は舌で由香の歯をこすり、今夜歯磨きしなくてもいいよう丹念に掃除してやった。なぜか唾がたまってしまったので由香に送り込んで飲ませてやる。こくん、と小さな喉が動くのが見えた。
 もはや由香の目はトロンとしていて、正気が感じられなかった。ただ俺にされるがまま、胸と口とを犯され続けた。
 ――そろそろいくか。
 俺は由香の真っ白なロングスカート、楓さんのお気に入りのそれをまくりあげ、紫のショーツを少しずつずり下げていった。
 黒々とした毛が俺の目に飛び込んでくる。
「うわぁ……すっごい……」
 まだつるつるの体だった由香にはかなりショックなのだろう。
 よだれを口の端から垂らしながら、由香は熱っぽい視線で、今や自分のものになった継母の陰部を見つめていた。
 ――さわっ。
「ぅあ……!」
 軽く撫でてやると、もうそこはグショグショだった。可愛らしいグロテスクな口が汁まみれで俺のモノを待っている。
 熱く火照った由香の体をソファに横たえ、俺はズボンから猛りきった自分の肉棒を取り出した。息も絶え絶えの妹が俺のモノを見上げてくる。
「お、お兄ちゃ……すごぉい……」
「大丈夫さ。お前のココなら楽に入るから」
 俺は自分のチンポに右手を添わせると由香のアソコに狙いを定め、一気に奥まで突き入れた。
「あぁああっ !!」
 既に洪水だった膣は難なく俺のを受け入れた。汁まみれなのでスムーズに入ったが、締めつけはすごい。親父にガバガバにされているのかと思ったが、決してそんなことはなかった。ねっとりと絡みつくと同時に、処女のように俺をきつく締め上げてくる。
 まあ、由香にとってはこれが初めてなんだが。
 由香は未知の快感に目を細め嬌声をあげていたが、入れた俺も余裕はなく、気を抜けば持っていかれそうだった。
(やべえ、気持ち良すぎる……)
 改めて親父への怒りがふつふつとこみ上げてくる。
 しかし今は俺がこのマンコをかき回してるんだ。父性の超克、うむ実に素晴らしい。俺は妹の中で動きながら、ひとり哲学に思いをはせていた。
 俺の手が由香の腰を持ち上げ、前後に激しく往復させる。
「お、にいちゃ……あっ !! あぅんっ !!」
「由香、気持ちいいか? おマンコ気持ちいいのか?」
 妹をいじめようと、わざと下品な言葉で責める。
 だが由香はもう俺に逆らうこともできず、首を振るだけだった。
「あひぃ !! いい! おマンコいい! いいのぉっ !!」
 細めた目から雫がこぼれ、ソファに染みを作る。
 ――パンっ、パン !! パン !!
 突きこむと、由香の一番奥に届く感触がする。形がぴったりなのか、膣の深いところが俺を包み込んできて、ぱっくりと口を開いた子宮が俺の先っぽに当たっているような気がした。
 ここに俺のを注ぎこめば、俺と由香の子供ができるかもしれない。それは今の俺にとって、とても魅力的な誘惑に思えた。
 膣の中は由香の愛液にあふれ、ヌチャヌチャと激しい音をたてている。
「おにぃちゃん! らめっ! あたしらめぇ !!」
 由香はもう二、三回イッている気がしたが、俺の方も限界が近づいていた。
 この中に俺の子種をブチまけたい。俺と由香が力を合わせ、楓さんの体で赤ちゃんを作るんだ。そうすれば、今よりもっと幸せになれる。
「はぁあ、おにひっ…… !! ちゅあん !!」
 由香は楓さんの両手で自分の小さな口を押さえていた。
 三つ編み頭の小学生の由香の顔が俺のチンポに喘いでいる姿はとても背徳的で、それがまた俺の興奮を高めた。
 俺は、舌を出して喘ぐ由香の顔を見下ろした。
「由香……! 出すっ! 出してやる !!」
「だ、出すっ !? いいっ !! いひぃよぉっ !!」
 生理もまだの由香に、俺の言葉の意味がわかったわけはない。
 だが嬉しそうによだれを垂らす妹に、俺は兄としての愛しさを感じた。
 ――グッ !!!
 爪が食い込むほど腰の肉をつかんで、チンポを奥底に突き入れた。
 ――ドクッ !! ビュルビュルビュルゥゥゥッ !!
「あ゙ぁあ゙あぁああ゙ぁあ゙っ !!!」
 俺の人生で一番の量が由香の子宮に注がれてゆく。
 実に数秒間。俺は壊れた蛇口のように、妹の中に子種を送りこんだ。もし危険日だったら確実に孕んでしまうだろう。安全日でも怪しいものだ。
「あ……あぁ、あへあへ……」
 由香は絶頂を迎え、虚ろな目でこちらを見上げていた。口から漏れるのは熱い吐息とうわ言。痙攣する由香の汗ばんだ体を見つめながら、俺は可愛い妹への愛情が膨らんでいくのを感じていた。

 玄関のドアが開く音がした。
 重そうな買い物袋を両手に抱え、子供のような楓さんが帰ってきた。そしてリビングに入り悲鳴をあげる。
「――キャアアアアアッ !?」
「お、お兄ぃ! はぁんっ !! いいっ !!」
「由香、最高だ! 由香ぁっ !!」
 既に俺たちは第三ラウンドに突入していた。
 床に四つんばいになった妹に馬乗りになって、俺はバックからグチョグチョのマンコをかき回した。ソファと言わず床と言わず、あたりは俺たちの体液で汚れまくっている。
 しかし一番汚いのは由香の性器だろう。幾度となく俺の汁を受け止めて、由香のと混じった粘液が突きこむたびに周りに飛び散り、結合部からもトロッと垂れる。ボーボーの陰毛と合わさって、実に見事な陰部だった。つい携帯のデータフォルダに収めてしまったほどだ。
「あ、あなたたちっ !! やめなさい !! やめてぇぇえっ !!」
 買い物袋を乱暴に床に落とし、楓さんは叫んでいた。こちらにまとわりついて俺と由香とを引き離そうとするが、子供の力で大人二人をどうにかできるはずがない。
 だが俺は由香からズブリとチンポを引き抜き、楓さんに笑いかけた。
「――おかえりなさい、楓さん」
「な、何をしているのっ !? 由香ちゃんはまだ子供なのよっ !!」
「でも、体は楓さんのですよ。ほら、こうやって俺の精液をタップリブチ込まれても、喜んで腰を振ってるんですから」
「な、何てことするの……!」
 絶望したかのように、ひざまずき顔を覆う楓さん。だが俺も由香もこのまま終わる気は毛頭なかった。
「楓さん、そう言うんでしたら、代わりにそっちの体を使わせてもらっても構いませんよね?」
 背後から俺に両手をつかまれ、楓さんがハッとする。
「な……何するの !?」
「おーい由香ぁ。お前の体ヤっちゃってもいいよなぁ?」
「うんいいよ〜。さっきのあたしみたいにズボズボやっちゃってぇ」
 由香も加勢して、二人で赤いワンピースの少女を押さえつけた。

 ――ぽたり。
 ソファに赤い雫がしたたり落ちた。
 ヤバ、これは後で染みになるな。そんなことを考えながら、俺は楓さんの上から幼い体を貫いていた。
「――あ、ぐぅ……!」
 あまりの苦痛に必死に歯を食いしばって泣いている。
 人生で二回もロストバージンする女性ってすごいよな?
 普段見られない義母の泣き顔に、俺は嗜虐心をそそられた。
 楓さんの中はきついなんてもんじゃなかった。まだ生理もきてない由香の膣では俺のを全部くわえ込めるはずもなく、半分ほど入ったところで俺は止まってしまっていた。
「い、痛いぃ……!」
「あれ、おかしいですね。いつもはあんなに親父のをねじ込まれてるはずなんですが、僕のが無理とは変ですねえ」
「お、願い……抜いてぇ……!」
 大粒の涙が宝石のようにぽたりと落ちた。
「入れるか抜くか、それを決めるのは楓さんじゃありませんよ」
 楓さんにのしかかりながら、俺は妹を呼んだ。
「由香。楓さんが抜いていいかって聞いてるぞ?」
「いいわけないじゃな〜い。ちゃんと全部入れてあげてよ」
 楓さんの顔が恐怖に歪む。先ほどセックスを邪魔されたからか、由香は非常に不機嫌だった。
「でもこれ以上入れたら壊れちゃいそうでなぁ……」
「い〜よい〜よ。思いっきりヤっちゃって」
「だそうです」
「イヤァッ、やめてぇっ !! た、助けてぇっ !!」
 俺は楓さんに中途半端に入れたまま、怯える彼女を見下ろしていた。
「じゃあ楓さん、抜いてもいいですが条件があります」
 条件。楓さんは震えながらも俺の話に耳を傾けた。
「今後、俺と由香のセックスを邪魔しないこと。それが守れるなら、楓さんは俺の妹として大事に扱います」
 このまま元に戻らず、立場も入れ替えろ。俺が言ってるのはそういうことだった。
 由香もこの体が気に入ったようだし、俺もこっちの方が好きなだけ熟れた体を味わえるからありがたかった。
「い……いや……」
 楓さんが泣きながら首を振る。当然だ。
 だが俺は楓さんをいたぶるように腰をほんの少しだけ突き上げると、
「じゃあ、やっぱりこっちのロリマンコを俺専用にしますね」
「痛いィィィッ !! ……わかったぁ! わかりましたぁっ !!」
 その誓いを聞いた俺は、血のしたたる楓さんの陰部からチンポを引き抜き、火照った体を持て余していた由香にそれを見せつけた。
「やった〜! 楓さんありがと〜っ !!」
 嬉しそうに笑い、由香はソファの上で獣がする服従のポーズ、腹を見せて仰向けに転がる姿勢をとって見せた。膣口がヒクヒクと蠢き、汁をボタボタ垂らしていた。
「良かったな、由香」
「うん! またいっぱいしようね、お兄ちゃん!」
 笑みを浮かべた俺がその上にのしかかり、改めて膣に挿入する。
 部屋の隅でしゃくり上げる楓さんを横目に、俺たちはそれから欲望のままに何度も何度も交わったのだった。若いっていいなぁ。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 今夜は少し冷える。だが、うちの寝床は気温など無関係に熱い。
 俺はイヤホンを耳に当て、家族の笑い声を楽しんでいた。
“――由香っ !! いいぞ、由香っ !!”
“あぁ、お父さんっ !! そこっ ! いいのォッ !!”
 盗聴器から聞こえる親父と妹の声に笑みを浮かべる。
 久々に家に帰ってきたから、今日はかなり激しいな。俺の穴も残しといてほしいものだ。ただでさえ最近は、由香の腹がポッテリと目立つようになって遠慮してるというのに。
 生まれたら由香にとっては弟か妹か、それとも自分の子供になるのか。いや、甥か姪という線もあるな。いずれにせよ、俺たち家族の絆が深まることは間違いない。
 仕方ない。こっちで我慢するか。俺はイヤホンを外し、さっきから一生懸命俺のチンポを舐めている楓さんの頭を撫でてやった。
「あの……健人、さん……?」
「良かったですよ、楓さん。今日は入れてあげましょうか?」
 その言葉に楓さんの頬がゆるむ。
 最近は三つ編みにしているが、今は夜中なので楓さんは長い栗色の髪をストレートに垂らしていた。
 学校は意外に楽しいらしく、友達も何人かできたらしい。
 対する由香は頭が小学生のまま、毎日NEET状態なので将来が不安だ。主婦なら主婦なりに、家事を覚えさせなくては。楓さんもあいつを甘やかしてちゃダメですよ。
 可愛らしい熊さん模様のパジャマを脱がせ、水玉パンツもむしり取る。露になった幼い割れ目に顔を押しつけ、舌で優しく愛撫した。じらすように舌を這わせ、何とか愛液を分泌させる。
 何度か突っ込んではいるものの、依然として楓さんの膣は俺のモノを全部くわえ込める大きさではなかった。元々が由香のつるつるマンコだから仕方ないけどな。
「ひゃうんっ !?」
 指を一本入れ、ぐりぐりと動かした。前よりこなれている気もするが、気のせいかもしれない。小さいながらも俺の指を必死でぎゅうぎゅう締め上げてくる膣に生命の神秘を感じ、俺は可愛い楓さんの成長に涙した。
「じゃ、入れます……痛かったらすぐ言って下さい」
 こくこくと楓さんはうなずき、俺のを迎え入れた。
「ぅ、あんっ……!」
 生理もきていない未熟な性器で感じているのか。俺は楓さんの幼い体を抱きかかえてゆっくりと侵入していく。
「あ、ちょっと、待……!」
「はいはい」
 俺は動きを止めた。無理強いはしない。何たって楓さんは俺の大事な妹なんだからな。
「健人さん……」
 俺の首に細い腕を回して、楓さんは俺の唇に吸いついてきた。
「ん……んむっ……ん……」
 たっぷり舌を絡め合い、楓さんは赤い顔で俺を見つめた。そのピンクの唇が蠢き、短い言葉を紡ぐ。
「……お、兄ちゃん……きて……」
 俺は喜びに顔を歪め、楓さんにそっとチンポを突きこんでやった。


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