○月×日 あたし、小島さや。 へんな人のせいで、首から下がみどり先生と入れかわっちゃったの。 あれからみどり先生に、ブラジャーとかナプキンとかいろいろ大人のことをおしえてもらったけど、すごくめんどくさい。 おっぱいがおっきくなったのはうれしいけど、男の子たちがエッチな目で見てくるし、ちょっとイヤ。 でもこれから、このカラダでガンバるって、先生とおやくそくしたからいっしょうけんめいやっていこう。 ミカちゃんたちもいっしょだし、こわくないもん! あたしもミカちゃんを見ならって、にっきをつけようっと。 今日はこれでおしまい! ○月×日 あのときから、お母さんはさちちゃんの、赤ちゃんのカラダになってる。 かおはいつものお母さんなのに、カラダは赤ちゃんだから、ちょっと気もちわるいかも。 ちっちゃな手をふりふりするのは、とってもカワイイんだけど、ミルク作ってとかダッコしてとか、赤ちゃんになっても口うるさい。 でも今は、あたしが大人なんだからガンバらなくちゃ。 今夜もお父さんにおちんちんを入れてもらった。 ヒロくんのとくらべて、すっごいかたくておっきくて、あたしのおまたに入るのかなぁ、とはじめは思ってたけど、みどり先生のカラダだから、カンタンに入っちゃう。 パンパンされて中でオシッコされるのは、きたないカンジなのにとっても気もちよくて、あたしねちゃった。 お父さん、またしようね。 ○月×日 お母さんがハイハイをするようになった。 ずっとたいくつだったみたいで、いえの中をいったりきたり。 やっぱりカワイイ。 ○月×日 なんか太ったみたいで、ちょっとおなかが出てきちゃった。 おかしの食べすぎかなぁ? ダイエットしないと、みどり先生におこられちゃう。 先生はしょっちゅううちに来て、おりょうりとかおそうじを手つだってくれるから、とっても助かる。 あたしもそのうち、ごはん作れるようになりたいな。 ○月×日 みどり先生に言われて、びょういんに行った。 けんさしたら、あたしのカラダの中に赤ちゃんできてるって言われて、すごくビックリしちゃった。 赤ちゃんがお母さんのおなかの中でおっきくなるのは知ってたけど、それじゃあたしもお母さんになっちゃうの? お父さんはとってもよろこんでたけど、お母さんは泣いてた。 みどり先生もニコニコ笑ってたけど、こっそり泣いてたのはなんでだろう? ○月×日 なんと! はじめてお母さんがアンヨをはじめた。 あたまが大きいからふらふらしてるけど、けっこうじょうず。 「さや! 見て、見て!」ってよろこぶお母さんを見てると、あたしも幸せな気もちになってくる。 そのうちいっしょにおさんぽ、行きたいなぁ。 あたしのおなかもすっかり大きくなって、体育は見学。つまんない。 マイちゃんもこないだ赤ちゃんうんだけど、すっごいうれしそうだった。 ぷっくりふくれたおなかをなでると、あたしもなんかうれしくなるの。 ときどき赤ちゃんがうごくみたいで、それがあたしにはわかっちゃう。 名前はお父さんが考えてるけど、カワイイのがいいな。 ○月×日 さい近、さちちゃんはお母さんのカラダで立ったり歩いたり、まだ赤ちゃん言葉だけどしゃべったりもする。 もうちょっとしゃべれたら、カンタンにトイレに連れていけるんだけどなぁ。 お母さんもさちちゃんも、まだまだオムツはひつようみたい。 みどり先生は、さいきんいそがしいみたいであまり来てくれないから、あたしがガンバってお母さんとさちちゃんのお世話しないと! この前はおばあちゃんも来てくれて、すごくうれしかった。 あたしのおなかはもうパンパンにふくれちゃって、とってもおデブに見えちゃうから学校に行くのがはずかしい。 ミカちゃんがうらやましそうにしてたのがよかったです。 びょういんに行ったら「来月ですよ」って言われちゃって、みどり先生にもおでんわした。 そしたら、またいろいろ手つだってくれるんだって。やったー! ○月×日 赤ちゃんうむのはす―――っごくいたくて苦しかった。 おばあちゃんがお母さんとさちちゃんを見てくれて、あたしはびょういんでお父さんとみどり先生にガンバれって何ども何ども言われたけど、すごくしんどかった。 泣いちゃったし気ぜつしちゃったし、もうこんなのイヤだ! そのあと赤ちゃん見せてもらったけどしわくちゃで気もちわるい。おさるさんみたい。 男の子で名前は「タクヤくん」だって。 お父さんはうれしそうに赤ちゃんをダッコしてたし、みどり先生もちょっと泣いてたけど赤ちゃんをダッコしてた。 うー、家に帰りたいなぁ。 ○月×日 さちちゃんがあたしのこと、ママってよんでくれた。 ホントはちがうんだけど、そう言っても聞いてくれない。 あたしとおなじ大人のカラダをしたさちちゃんに「ママ」って呼ばれてだきつかれるのはちょっとこわい。 でもあたまをナデナデすると気もちよさそうにねむっちゃうの。 そういうところは、さちちゃんもとってもカワイイ。 タクヤくんにおっぱいをあげた。 あたしのおっぱいをくわえてチューチューするタクヤくんはカワイイけど、チューチューしてると、さちちゃんもほしがるからこまっちゃった。 さちちゃんは大きいお姉さんなんだから、ガマンしてよ! ○月×日 買い物に行ったら、お母さんが転んでドロだらけになった。 しかもいっぱい血が出てて泣いてたから、あたしもビックリしちゃった。 これからは気をつけてほしいです。 ○月×日 お母さんがようち園に入ることになった。 カワイイ制服を着せてぼうしをかぶせてあげると、歯を見せてにっこり笑う。 髪は長いから、あたしと同じおさげのみつあみにした。 ようち園の先生がお母さんの顔を見ておどろいてたけど、説明したらうんうんうなずいてくれて助かった。 友達いっぱいできるといいね、お母さん。 今日は久しぶりにお父さんとセックスをした。 おチンチンをくわえてペロペロするととってもうれしそう。 でも、顔にかけるのは汚いし臭いからやめてほしい。 「子供、もう一人作るか?」なんて言われたけど、沙智と卓也に手がかかってるから無理だと思う。 仕方ないからゴムをつけてセックスした。 お父さんは胸をもむのが大好きで、あたしは四回イカされた。 ○月×日 みどり先生の結婚式に行ってきた。 あたしの体のみどり先生はやっぱりまだ小学生にしか見えなかったけど、相手の人はそれでもいいんだって。ロリコンって言うの? みどり先生は白いウェディングドレスを着て、とても幸せそうだった。 入れ替わりがなかったら、結婚はもっと早かったのかな。 これからあの男の人とセックスすると思うと、ちょっとフクザツ。 ○月×日 首から下がお母さんだから幼稚園や保育園に行けない沙智に、あたしが文字や計算を教えている。 でもあたしも学校があるから結構忙しい。 卓也も幼稚園で大人しくしてるみたいだし、お母さんもイジメとかはないみたいで安心している。 ○月×日 ミカがD組の御手洗君と付き合い出した。 ミカはうちの中学のアイドルだから男子の注目の的だったけど、やっぱり男の子は女のカラダしか見ていないのだろうか。 そう思うと私も彼氏を作る気にはなれない。 子持ちだけど今でもスタイルには自信があるし、今でも週に一度はお父さんを喜ばせている。 もちろん避妊はしてるけど。 佐和子はすっかり卓也のお姉さん気取りらしい。 しょっちゅう卓也を叱りつけ泣かせている。 卓也は私の産んだ子だけど、どっちもお父さんの子供だから、首から下は異母姉弟ってことになるのかな? 何だかややこしい。 あんまり卓也をいじめるものだから、ふんづかまえて佐和子のお尻を何度も叩いてやったら泣いて謝ってきた。 うむ、これからは気をつけるように。 ○月×日 今日から私も高校生。 最近はもう周囲との体格差で困ることはなくなったけど、このみどり先生の体も三十歳を過ぎ、体育とかは少し辛い。 クラスメートと比べて自分がおばさんってことを思い知らされるとつい落ち込んでしまう。顔はぴちぴちなのに。 ○月×日 ミカに聞いたけど、あの子、御手洗と子供作るんだって。 年齢的に仕方ないけど、思い切ったことするもんねぇ。 私はもう子持ちだから余裕あるけど、彼氏の一人くらいはやっぱり欲しい。 いい人にめぐり合えますように。 最近卓也は生意気盛りで、チョロチョロとよく動く。 佐和子がよく怒ってるけど聞かず、逆にスカートめくって反撃とか、母親としてちょっと見過ごせないことをする。 あんなんで、学校でうまくやっていけてるのかしら。 沙智には自宅学習の教材をやらせているが、なかなか賢い。 頭脳は子供、見た目は大人だから大丈夫かなと心配もしたが、佐和子とも卓也とも非常に仲が良い。安心。 ○月×日 センパイと付き合って二年、そろそろ結婚することにした。 まだ高校生だから早いって? 甘い甘い。 私の顔はうら若き乙女でも、首から下は三十代半ばのおばさんなのだ。 幸いにも、センパイにも向こうのご家族にも理解してもらって、入籍と子作りだけ先に済ませることができた。 センパイが大学を卒業したら、晴れて子供と三人で一緒に暮らせるという、わりと壮大な計画だ。 私はセンパイ好きだし、卓也っていう息子もいるけど、やはり愛し合うからには二人の愛の結晶が欲しい。 今日は妊娠しやすい日だし、何度も何度も中に出してもらったから、きっと赤ちゃんできてると思う。 センパイ愛してます。 ○月×日 出産したから出席日数がやばかったけど、何とか卒業できた。 まぁ先に生んだミカが進級できたから、何とかなるって思ってはいたが。 この間ミカの子供見せてもらったけど、やっぱハーフって感じで沙智や卓也、純也とは随分と違って見えた。 子育てと言えば、純也は次男だからか結構我がまま。 早いうちにしつけないと、こりゃ将来が大変かも。 ○月×日 小学校の同窓会があり、十年ぶりに山口先生と再会した。 やはり顔は老けていたものの、首から下は若々しくいい体で、昔の先生より巨乳になっていたように見えた。 元は私の体だったので、惜しくないと言えば嘘になる。 今は三人の子持ちだそうで、写真を見せてくれた。 可愛い子供たちの写真を見て、少し泣いてしまった。 ○月×日 久々に実家に寄った。 佐和子と卓也はクラブ活動を楽しんでいるようで、二人とも夕方になっても帰ってこなかった。 すっかり手が離れたとはいえ、少し寂しい。 沙智は大検目指してひとりで勉強していた。 頭がいいから、どこかいいところに入ってほしいと思う。 夜は主人の同僚の方がいらしたので、夕食を振る舞った。 人の良さそうな方で、主人がお世話になっていますと挨拶すると、恥ずかしそうに頭を下げてくれた。 私も主人も、二人ともまだ二十代なのにもう純也みたいな大きな子供がいたから驚いていたようだ。 そんなに不思議でもないと思うのだが。 ○月×日 主人とのセックスは欠かしていないが、やはり中年の女の体では物足りないのだろうか。どうしても少し不満そうに見えてしまう。 純也も大きくなって、最近は私の言うことを聞かない。 私学に入れようかと思っているのだが、あんな調子で受験勉強をさせられるものだろうか。 進学塾の案内をいくつか取り寄せてみたが、どれもパッとしない。 まだ日記をつけているとミカに言ったら笑われた。 そういえば、もうつけ始めて二十年近くになるか。 我ながら、よく続いたものだと思う。 最近はブログの方に気を取られて放置することも多く、そのうち昔の日記の内容をパソコンに入力してもいいかもしれない。 後で読み返したらきっと赤面してしまうだろう。 一覧に戻る |