TSサスペンス
森と湖畔の湯けむり生首挿げ替え事件【後編】

作:せなちか



 真っ先に目に入ったのは、お風呂場の入り口で四つんばいになったウェイトレスさんの姿でした。もちろん、衣類は何も身につけていません。そのお尻を、後ろの菜々ちゃんが両手で押さえつけていました。
「ああんっ。気持ちいいわ、菜々ちゃん。だんだん要領がわかってきたみたいね」
「うん、お姉ちゃん。こうやって入れたり出したりすればいいんでしょ? これ、すっごく気持ちいいよ」
 なんとウェイトレスさんは、犬のような姿勢で菜々ちゃんと○ックスをしているのです。今のウェイトレスさんの首から下は私のお母さんの体で、菜々ちゃんの首から下はお父さんの体です。今の二人は、いわば首から下だけなら夫婦という関係になるのですが、だからといって突然このようなことを始めるとは、想像さえしませんでした。だって、菜々ちゃんはまだ幼い女の子で、こういったことに関する知識があるはずないのですから。
 いったい誰からこんなことを教わったのでしょうか。菜々ちゃんは私のお父さんの身体を使い、ウェイトレスさんと愛の営みを続けています。パン、パンと音をたてて菜々ちゃんが腰を突くたび、ウェイトレスさんのいやらしい声が大浴場に響きます。戸を開けて入ってきた私たちにも気づかず、ひたすら菜々ちゃんとの○ックスに夢中になっていました。
 視線を奥へと向ければ、そこでも目を覆いたくなるような猥褻な行為が行われています。お湯に肩まで浸かったお母さんが、石造りの浴槽に腰かけた女将さんの股間に顔を埋めていました。何をしているのか、おぼろげながら私にも理解できます。アソコをなめているのです。
「あああ……奥様、素敵です。そこのお豆さんがとても気持ちいいですわ」
「うふふ、ここかしら? その体はいまいち感度がよくないかもしれないけど、ごめんなさいね。早苗ったら、今までボーイフレンドをつくったこともないんですよ」
「あら、じゃあ生娘なんですか? 少しもったいないような気もしますわね。十七歳といえば、女の子が一番綺麗な頃じゃないかしら」
「そうでしょう? だからあの子、女将さんと体を交換してよかったんですよ。女将さんだったら、あの子の体をきちんと使いこなして下さるでしょうから」
「お言葉に甘えて、ぜひそうさせてもらいますわ。お嬢様から頂いたこの体、大切に致します。ああっ、そこイイっ」
 女将さんの背中がぶるぶると震え、かん高い悲鳴があがります。お母さんにアソコをなめられ、気持ちよくなったためでしょう。女将さんの首から下は、もとは私の体です。今まで大事にしてきた乙女の体を、今日初めて会った女将さんに奪われ、しかもこのような淫らな振る舞いを見せつけられているのです。私は腹が立つやら悲しいやらで、急いで二人のもとに駆け寄りました。
「お、お母さん! いったい何をしているのっ」
 血相を変えて問いかけると、お母さんは顔を上げてこちらを見ます。
「何って……ゆっくりお風呂に浸かりながら、女将さんと裸のおつき合いをしていたのよ。ほら、女将さんは早苗の体になっちゃったじゃない? 早く新しい体に慣れていただこうと思って、こういうことをしているの」
「私の体で勝手にそんなことしないでよ! 女将さん、その体を私に返して下さい!」
 私が怒鳴ると、女将さんは困った顔になりました。
「この体はもう私のものですから、そんなことをおっしゃいましても……」
「早苗、勝手なことを言わないの。入れ替わっちゃったものはしょうがないでしょう? あなたの体は女将さんが大切にして下さるそうだから、安心しなさい」
 と、お母さんは聞き分けのない私を叱りつけます。これでは、なんだか私が悪いみたいです。事実、私以外の皆にとってはそうなのでしょう。この異様な状況をあっさり受け入れている皆にとっては、私の言っていることがおかしいのです。
 私が納得したと思ったのか、お母さんは再び女将さんの太ももの間に顔を埋め、音をたててアソコをなめ始めました。自分の大事な体がもてあそばれるのを、私はただ黙って見ているしかありません。
 そこに、お父さんと隼人がやってきました。激しい○ックスに夢中になっている菜々ちゃんとウェイトレスさんの姿に、お父さんが大きな口を開けて笑いました。
「はっはっは、いい腰づかいじゃないか。どうだ、菜々ちゃん。おじさんの体で女を抱くのは気持ちいいだろう」
「はい、気持ちいいです。お姉ちゃんのヌメヌメしたのが、あたしのお○んちんにこすれて、頭の中がふわーってなっちゃうの。あっ、ああっ、すごいよー」
「そうか、そうか。喜んでもらえて、おじさんも嬉しいよ。菜々ちゃんが○ックスしてるところを見てたら、またアソコがムズムズしてくるし……むふふ、もう一回してみるかな。今度は早苗とじゃなくて菜々ちゃんと」
 と、自分の胸をいやらしく揉みながら、舌なめずりをするお父さん。その顔は完全にスケベな中年オヤジの顔になっていました。もう救いようがないと私は思いました。
 一方、隼人はタオルで体の前を隠し、菜々ちゃんや女将さんの痴態を眺めて顔を赤くしています。普段は何かと子供っぽい弟ですが、やはり年頃の男の子としては、エッチなことに興味津々なのでしょう。もしお○んちんがついていたら、上を向いてぴんと硬くなっていたに違いありませんが、今の隼人の首から下は、三十三歳の子持ちの女性の体です。お○んちんなんてついていません。その代わり、時おりチラチラと自分の身体を見下ろし、柔らかなボディラインを手で触って確かめていました。
「俺も、あんな風にできるかな……?」
 隼人がつぶやいた言葉に、私は驚きました。弟はウェイトレスさんを見てそう言ったのです。うちのお母さんの体で菜々ちゃんとの○ックスを楽しむ、ウェイトレスさんを見て。
 まさか、隼人は女将さんの体であんなことをしたいというのでしょうか。エッチなことに興味津々のいたずら小僧は、自分のものになった大人の女性の体を隅々まで知り尽くしたいと思っているのでしょうか。
 そのときです。
「隼人、こっちに来なさい」
 お母さんが湯船の中から隼人を呼びました。隼人の首が載った女将さんの体は、お母さんの首が載った菜々ちゃんの体の方へとふらふらと歩いていきます。二人の首から上は息子と母ですが、首から下は母親と娘です。でたらめな外見の親子は、お湯の中で抱き合いました。
「ふふっ、隼人は女将さんの体になっちゃったのね。よく似合ってるわ。とっても綺麗」
「母ちゃんの首から下は菜々ちゃんの体なんだよな。俺が大きくなったからかな、すっげー縮んだように見えるよ」
「そうよ、お母さんは菜々ちゃんになったの。今の隼人は女将さんの体だから、私のお母さんってことになるのよね。うふふ、面白いわ……わかる? 隼人のココからお母さんが生まれてきたのよ」
 お母さんは隼人のアソコに手を伸ばし、毛の生い茂った肌をさわさわと撫で回しました。隼人は女の子みたいな高い声をあげて、くすぐったいと訴えます。変わり果てた姿の親子がお湯の中で戯れるのを、私はその場に立ちすくみ、呆然と見つめていました。
「ねえ、私の体はどう? もうこんなことをしてみたかしら」
「ひゃあああっ !?」
 女将さんに豊かなバストをわしづかみにされ、隼人は大慌てです。無理もありません。本来は男の子についていないはずの脂肪の塊を、ぐにゅぐにゅと揉まれているのです。今まで味わったことのない感触に戸惑っても仕方がないでしょう。
 でも、女将さんは隼人の胸を揉むのをやめようとしません。指で先っちょをつまんで引っ張ったり、下からすくい上げるように揺さぶったりして、隼人に新しい体の感覚を教え込みます。元は自分の体だったためか、まったく遠慮がありませんでした。
「うふふ、気持ちいいでしょう? この体のことは、私が一番よく知っているのよ」
「あっ、やだっ。や、やめてくれよう。おばさん……」
「何を言ってるの? 私はおばさんじゃなくて、十七歳の女子高生よ。少なくとも首から下はね。今はあなたが三十三歳のおばさんになっているのよ。ほら、この大きなおっぱい……菜々はこれを吸って大きくなったのよ」
「つまり、私のことね。私の首から下は菜々ちゃんだもの。私の体は隼人のおっぱいを飲んで育ったんだわ。ふふふ、何だか不思議な気分……」
 と、お母さん。首から下が入れ替わってしまった皆は、すっかりおかしくなってしまっています。狂気に満ちたお風呂場の中で、かろうじて正気を保っているのは私だけでした。
 すると、お母さんが私を呼びます。「早苗、あなたもこっちに来なさい」
「え?」
 私は困惑しました。今、あの中に入っていけば、間違いなく私も仲間にされてしまい、いやらしいことを強要されてしまうでしょう。そんなことは望んでいません。かといって逃れることができるかというと、それも極めて難しいことでした。今の私は小柄な小学生の男の子の体で、周りは大人ばかりなのです。滑りやすい床を走って逃げ、締め切られたドアからうまく外に出られるとは思えません。結局、私はどうすることもできず、ただその場に立ち尽くしていました。
「どうしたの? あなたもこっちにいらっしゃい。うちのお風呂は最高よ」
 女将さんがそんなことを言いながらお湯の中から出てきました。そのまま私の手を取り、石造りのお風呂の中へと引っ張ります。私の手を握っているこの柔らかな白い手は、元々は私の手でした。それが、今は女将さんのものになって、私の手をぐいぐいと引いているのです。力のない隼人の体では抗うことはできません。私はしぶしぶ、お湯の中に入りました。
「早苗、温泉につかるのは気持ちいいでしょう。見て、お肌がこんなにすべすべよ」
 お母さんが私の方にやってきて、嬉しそうに腕を見せつけてきました。たしかに、今のお母さんの肌はつるつるで、綺麗な色をしています。でも、それは菜々ちゃんの体だからです。五つか六つの女の子の肌なのですから、お腹のたるみも肌の染みもなくて当然です。
 お母さんは私の複雑な思いを察するでもなく、無邪気に私に抱きついてきます。顔はお母さんでも、首から下は幼い菜々ちゃんの体ですから、お風呂のお湯がやや深いのでしょう。私の脚の上に座り込んで、湯加減を楽しんでいました。私はといえば、せっかくの温泉を満喫することもできず、これからどうしたらいいだろうか、どうやって元の体に戻ればいいのかを、じっと考え込んでいました。
 菜々ちゃんたちは、相変わらず向こうで倒錯的な○ックスを堪能しています。今度はウェイトレスさんではなく、仰向けに寝転んだお父さんの上に菜々ちゃんがのしかかっていました。菜々ちゃんはだいぶ男の人の体に慣れたのか、お父さんのむっちりした脚をかかえて力強い突き込みを繰り返しています。見ているだけで鳥肌が立ちそうな光景ですが、当人たちは心の底から楽しんでいるようで、いやらしい声が途切れることなく聞こえてきます。
 女将さんと隼人は、私の後ろでお互いの体を触りあっています。特に大人の女性の体になった隼人は、自分の胸やお尻を女将さんにいじってもらうのがお気に入りのようで、盛んに甘えた声をあげます。女将さんはとろんとした目で隼人の反応を観察しながら、淫らな悪戯に没頭していました。
 これほどまでにおかしくなった人たちを元に戻すことなんて、本当にできるのでしょうか? それはとても難しいように思えました。少なくとも、皆の体を元に戻さない限りは不可能でしょう。皆の体を元に戻すのは、全ての元凶である真さんでないと決してできないことです。でも、あの悪魔のような人が、その気になるとは思えません。いったいどうしたら……私はますます悲観的な考えにとりつかれていきました。
「早苗、どうしたの? 難しい顔してないで、あなたも楽しみなさい」
「きゃあっ !?」
 私は悲鳴をあげました。お湯の中でお母さんの小さな手が、私のお○んちんをぎゅっと握りしめたのです。私は思わず、お母さんを突き飛ばしてしまいました。そのはずみで、お母さんは頭までお湯につかってしまいます。
「きゃっ、何をするの? お風呂の中で暴れちゃ危ないじゃない、早苗」
「だって、お母さんが変なことをするから……」
「変なことじゃないわ。ただの親子のスキンシップでしょう。どうして嫌がるのよ、変な子ね」
 まったく話が通じず、私は悲しくなりました。あんなに優しくていつも私の気持ちを察してくれていたお母さんが、今は常識の欠片もない狂人の仲間入りをしているのです。お母さんを返してほしいと思いました。
「女将さん、隼人、ちょっとこちらを手伝って下さるかしら。この子も楽しませてやりたいんです」
「ええ、喜んで」
 お母さんの求めに応じて、いやらしいスキンシップに熱中していた女将さんと隼人が、ざぶざぶとお湯をかきわけて私のところにやってきます。私は隼人に両腕をつかまれ、動けなくされてしまいました。私の背中に隼人の大きな乳房が押し当てられます。
「隼人、しっかり押さえててね。女将さん、私を抱っこして下さいな」
 と、お母さん。いったい、何をするつもりなのでしょうか。
 女将さんは言われたとおり、うちのお母さんの小さな体を後ろから抱き上げ、顔が私の腰の辺りにくるようにしました。だらりと垂れ下がった私のお○んちんが、ちょうどお母さんの目の前にあります。とても子供のものとは思えない巨大なお○んちんに、お母さんは熱い視線を注いでいます。
「早苗のお○んちん、大きいわ……まだまだ子供だと思っていたけれど、それは間違いだったわね」
 お母さんは舌を出し、お○んちんの先をぺろりと舐めます。私の口から「ひゃあっ !?」と情けない悲鳴がこぼれました。
 赤い唇を開いて、萎えた私のお○んちんを口に含んでしまうお母さん。そのまま先の辺りを吸ったり、幹を舌で舐め回したりと、好き勝手を始めました。お○んちんを舐められるという初めての体験に、私は耐えることができません。見る間にお○んちんが硬く立ち上がってしまいました。
「ああ、ますます大きくなったわ。素敵……まるで若い頃のお父さんみたいよ」
 唇の端から唾液を垂らし、お母さんがうっとりした声で言います。それは、先ほどお父さんが口にした言葉と、ほぼ同じ内容でした。元は小学六年生の隼人のものだというのに、私のお○んちんは今や大人にも負けないほど立派なサイズになってしまったのです。
「あっ、ああっ。やめて、お母さんっ」
「すごいわ、早苗さん。こんなたくましいものを見せられたら、私も……」
 太い○ニスをくわえるお母さんを眺め、女将さんは赤い顔で微笑みました。私の背後にいる隼人も、おそらく同じような表情で見入っているのでしょう。熱い吐息が、肩越しに私の頬にかかってきます。三人の女性に取り囲まれた私も、これ以上理性を保つのが難しくなっていました。
 木の葉のように小さなお母さんの手が、○ニスの根元をつかみ、頭をゆっくりと上下させます。お母さんの口の中に納まってしまった私のお○んちんは、温かな舌と唾液に包まれ、表面をゴシゴシと擦られました。それは、ついさっき男の子になってしまった私にとって、まったく未知の体験でした。
 このように口でお○んちんを慰めることをフェ○チオというそうです。女将さんが私に教えてくれました。知りたくもなかった知識ですが、私のお○んちんはお母さんのフェ○チオによって、ますます硬度を増していきます。根元に熱い衝動が湧き上がり、持ち主である私に訴えかけてきました。射○したいと。
「お、お母さん、やめて……もう出そうなの」
「そう、わかったわ。出したいのね。じゃあ、どっちの中に出したい?」
 お母さんは爆発寸前のお○んちんを握りしめ、私に問いかけました。その質問の意味がわからず、私は混乱します。「どっちの中に」とは、いったいどういう意味なのか……お母さんとじっと見つめ合っていると、隼人が私の前に回り込んできました。
「お、俺がやるよ。姉ちゃん、今から俺が楽にさせてやるから」
 ほんの少し垂れ下がった砲弾型の乳房を私に見せつけながら、隼人は私の体をお風呂の縁に座らせました。射○の一歩手前でおあずけをくらっている私のお○んちんは、腿の間から腹側に向かって反り返り、凶暴なまでの威容を晒しています。隼人はガニ股になると、私の肩に左手を置き、もう一方の手で押さえたお○んちんの上に、ゆっくりと腰を下ろし始めました。それは、先ほどのお父さんと同じ体勢でした。
「は、隼人……何するつもり? まさかあなたまで……」
「そうさ、このチン○を俺の中に入れるんだ。こんなにすごいところを見せつけられて、もう我慢できねえよ。おばさんの体のここの部分が、ジュクジュクって疼くんだ。これって、チン○をハメてほしいってことだよな? だから俺もさっきの父ちゃんみたいに、姉ちゃんにチン○をハメてほしい」
 隼人は自分の長い指で、黒い毛に覆われたアソコを左右に開きました。複雑な形をしたピンク色の入り口が、私を待ち構えています。それは本来、隼人の体には絶対に存在しないはずの器官でした。
 隼人は女将さんのものだった女○器を広げ、そこに自分のものだった男○器を挿入しようとします。豊かな胸と熟れた体を惜しげもなく晒し、自分の体内に初めて男を迎え入れる隼人……十二歳の少年から三十三歳の母親へと変わり果てた私の弟は、興味津々の表情で私の○ニスを飲み込みはじめました。
「ダ、ダメよ、隼人。こんなことしちゃ……あ、ああっ、入っちゃうっ」
 お○んちんの先端が、心地よい感触に包まれました。それは数分前に味わったものと、似て非なる感覚でした。まだ若いウェイトレスさんと、子持ちの女将さんの違いとでもいいましょうか。まるで優しく包み込んでくるような隼人のお肉が、私を奥まで受け入れてくれます。
 なんという心地よさでしょうか。幾重にも連なった肉のヒダが幹を締めつけ、私を魅了してやみません。私は瞬く間にこの快楽の虜となり、隼人の体にすがりつきました。
「ううっ、すごい……隼人のが、私のお○んちんに絡みついてくるの」
「こっちもすげえ。姉ちゃんのチン○が俺の中で大きくなって、内側から押し広げてくるみたいだ。んっ、これが女の体なのか……」
 隼人は私の体に体重をかけつつ、緩慢な動作で腰を上下させます。私もその動きに合わせて、自分から小刻みに腰を動かしました。
「ああっ、隼人、隼人っ」
次々に襲いかかる淫らな感覚に、私はもはや理性を無くしていました。我慢することも忘れて、一直線に絶頂へとのぼりつめます。再び湧き上がった射○の欲求に、私の背中が震えました。
「隼人、ゴメン。もう出そうなの」
「ああ、いいよ……出して」
「ごめんね、隼人。ああっ、出る。出ちゃうっ」
 私の視界が一瞬、真っ赤に染まりました。鮮やかな紅色の花びらが舞い散る幻を見たような気がします。自分がどこかへ行ってしまいそうな感覚の中、私は隼人の○内に濃厚な○液をたっぷりと撒き散らしました。
「くうっ、すげえ。生温かいのが腹ん中に染み込んでくる。気持ちいい……」
 隼人は色っぽい声をあげ、注ぎ込まれる精の感触を堪能しています。いくつになっても子供っぽいと思っていた弟の顔が、今は艶然とした笑みを浮かべていました。私は呆気にとられました。隼人は首から下の肉体だけでなく、頭の中身まで大人の女性になってしまったのかとさえ思いました。
「私、隼人と○ックスしちゃった……」
 その自分自身の言葉に、今ここでしたことが夢でも幻でもないのだと思い知らされます。それも、私が小学生の男の子の体になって、隼人が三十代の女性の体になってという、異常すぎる状況で。どうしてこんなことになってしまったのだろうと私は疑問に思いましたが、今の蕩けた頭では、思考が正常に働きません。
「あらあら、もう出しちゃったの? やっぱり若い子は早いわね」
 と、お母さん。○交を終えたばかりの私たちを、いつも通りの優しい眼差しで見守っています。普段と異なるのは、その首から下が幼い女の子の体になっているということです。
「それは、その前に奥様がお口でなさっていたからですよ。我慢できなくて当たり前ですわ」
 お母さんの体を後ろから抱きかかえてそう言ったのは、この旅館の女将さんです。その頭部が結合している胴体は、元は私のものでした。それが今は、女将さんの所有物になっています。
「うふふ……さすが、若いおチン○は元気ね。これなら、まだまだいけそうだわ」
 隼人の○内から引き抜かれた私のお○んちんを見て、女将さんが笑いました。それから私のところにやってきて、目を細くして私を見下ろします。
「じゃあ、次は私のお相手をしてもらおうかしら。あなたからもらったこの体、まだ生娘なんでしょう? 自分で自分の初めてを奪うというのも、なかなか面白いと思うの」
「そ、そんな……」
「そのあとはまた俺としようぜ、姉ちゃん。むふふ……俺、すっかり○ックスにハマっちまったよ」
 たじろぐ私の肩を、後ろから隼人が押さえつけます。もはや逃れることはできません。抵抗する力も意思もない私に、皆が襲いかかりました。
 それからのことは、おぼろげにしか覚えていません。何度精を放っても萎えることのない私の不思議なお○んちんを、皆は代わる代わる味わって楽しみました。私は女将さんの処女を奪い、隼人に種付けを繰り返し、お母さんの可愛い割れ目にお○んちんを執拗に擦りつけ、三人の女の欲望を満たしてやりました。理性を無くした私は、自分から激しく腰を動かし、ひたすら女体を貪っていたように思います。
 何時間を過ごしたのか記憶にありませんが、心身ともに消耗しきった私たちは、ようやく○ックスをやめてお風呂からあがりました。女将さんが用意してくれた浴衣にそれぞれ着替え、ふらふらと部屋に戻ります。その途中、ロビーであの人に会いました。私たちをこんな姿にした張本人、真さんです。
「やあ、お疲れ様。その様子だと、だいぶ楽しんでくれたみたいだね。よかったよかった」
 彼は爽やかな笑顔で私に話しかけてきましたが、私は疲れ果てて答える気力もありません。この人に会ったら絶対に元の体に戻してもらおうと決めていたのに、それを言い出すことさえ忘れていました。早く部屋に戻って眠りたいというのが、今の私の一番の願いでした。
「ところで、もうこんなに遅い時間なのに、どうして僕がここにいるのかわかるかい? 実は忘れ物をしちゃってさ」
「忘れ物……?」
「そう、忘れ物。何を忘れたかっていうと、高橋早苗さん、君だよ」
「わ、私ですか?」
 私は顔をあげて真さんを見返します。にこにこ笑って私を見つめる真さんの美貌は、人間の顔にしてはあまりにも端整で、まるでコンピュータグラフィックで作られたゲームのキャラクターのように思えました。
「さっき、君だけは僕の術にかかっていなかったからね。自分だけがまともで、周りが皆おかしかったらストレスがたまるでしょ? だから、君も皆と同じようにしてあげるよ。それで君も幸せになれる」
「そ、そんな、そんなの……困ります」
「大丈夫、大丈夫。ほら、僕の目を見て。今度こそ、君を幸せにしてあげよう。僕はこうやって、旅先で出会った人たちに幸せを運んであげるのが仕事なんだ。さあ、僕の目をじっと見て……」
 真さんは私の肩を押さえ、顔をのぞき込んできました。真さんの綺麗な瞳が、私の瞳と向かい合います。その綺麗に透き通った眼を見ていたら、彼の言う通り、だんだんいい気持ちになってきます。さっきまで嫌な思いをしていたことがどうでもよくなって、自然に顔がほころぶのです。私は声をあげて笑いました。周りの皆も、私と同じように声をあげて笑いました。私はとても楽しいと思いました。それが、私が以前の「私」だった最後の思い出になりました。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

「ただいま」
 学校から帰った私を迎えてくれたのは、お母さんの朗らかな笑顔でした。
「おかえり、早苗。台所におやつがあるから、着替えたら食べなさい」
「うん、わかった」
 私は二階の自分の部屋に行き、セーラー服から普段着へと着替えます。それからダイニングに顔を出すと、そこには隼人の姿がありました。テーブルの上においしそうなアップルパイが置かれています。
「おかえり、姉ちゃん。今、コーヒーを淹れてやるよ」
 隼人が食器棚からコーヒーカップやスプーンを出してくれました。子供っぽい顔は以前とまったく変わっていませんが、今の隼人はブラウスとフレアスカートの上に花柄のエプロンをつけて、まるっきり主婦の格好をしていました。それらの衣類は、もともとはお母さんが身につけていたものでしたが、今の隼人にはサイズがちょうどいいようです。
「ありがとう。最近の隼人ってとっても働き者ね。進んで家事をするようになったし」
 私はお礼を言って淹れたてのコーヒーを受け取りました。現在、家事があまりできなくなったお母さんに代わって掃除や洗濯をしてくれているのは隼人です。以前はまったく家のことを手伝おうとしなかったのに、今では我が家で一番の働き者になっていました。
「だってしょうがないだろ。母ちゃんがこんなに小さくなっちまったんだから、俺だって少しは手伝わないと」
 隼人はお母さんの髪を撫でて言います。お母さんは自分がはいているフリルのスカートの裾を持ち上げ、可愛らしく微笑みました。その顔は確かに私のお母さんのものですが、小さな体格や可愛い服装は、とても大人の女性のものとは思えません。どう見ても幼児です。実はお母さんの体の首から下は、菜々ちゃんという幼い女の子の体と入れ替わっているのです。
 首から下が幼稚園児の菜々ちゃんの体になってしまったお母さんは、以前と同じように家事をこなすことはできません。何しろ、身長が一メートルほどしかありませんから、何をするにも背丈が足りないのです。それに力もありません。お母さんができなくなった仕事は私たち家族が分担していますが、その大部分を隼人が担っていました。
「それに掃除も洗濯も、今はあまり意識しなくても自然にできちゃうんだよな。なんか体が覚えてるっていうかさ」
「うふふ……働き者の女将さんの体だから、隼人も働き者になっちゃったのかしらね。ありがたいわ」
 あの入れ替わりの一件で、隼人の首から下は、あの温泉旅館の女将さんの体になってしまいました。十二歳の男の子から、いきなり三十三歳の女性の体になってしまった隼人ですが、文句一つ言うこともなく、毎日家のことを手伝いながら、ランドセルを背負って元気に小学校へと通っています。ひょっとしたらイジメられるかもしれないと心配したこともありましたが、それは杞憂に終わりました。クラスの皆も先生も、変わり果てた隼人の姿を見ても不思議と取り乱すことなく、以前と同じように接してくれているそうです。それを聞いて私も安心しました。
「女将さんといえば……あの旅館の皆は今頃どうしてるんだろ。あれから、もう三ヶ月になるんだよな」
「ああ、隼人は知らないんだっけ」と、私。
「この間、あの旅館から手紙がきたの。皆、元気にしてますって。写真も入っていたわ」
 お母さんがオレンジジュースを飲みながら、隼人に教えます。なぜジュースかというと、あの日以来、お母さんは味の好みが随分と変わり、好き嫌いが増えてしまったからです。今のお母さんはお菓子やジュースといった甘いものが大好きなので、いつか虫歯にならないかと私は危惧しています。
「手紙? 俺も見たい。見せて見せてっ」
「はいはい、ちょっと待ってね」
 私は居間に行き、タンスの引き出しから件の封筒を取り出しました。それは先週、あの温泉旅館から届いたものです。宛名には女性らしい綺麗な字で、お父さんの名前が書かれていました。
「はい、どうぞ」
「どれどれ……へー、あっちも楽しくやってるみたいだなあ」
 隼人は封筒の中から取り出した写真を、目を細くして眺めました。写真は二枚あり、片方には女将さんとご主人(あの日は見かけませんでしたが、宿の仕入れを担当してらっしゃるそうです)と菜々ちゃんが写っていました。
 女将さんはあのときの着物ではなく、私が贈った洋服を着ていました。ティーン向けの桃色のワンピースが、女将さんを十代の女の子のように若々しく見せています。それに対して菜々ちゃんは男物のワイシャツを身につけ、がっしりした腕を胸の前で組んでいました。
 そして、もう片方の写真はあのウェイトレスさんのものです。こちらは以前と同じウェイトレスの服を着ていました。どちらも旅館内で撮った写真でしょう。皆が同じような笑顔を浮かべ、とても幸せそうです。
「えっ、女将さんが妊娠したんだって。『二人目を授かりました、いま三ヶ月です』って書いてある。三ヶ月前って、ちょうど俺たちが入れ替わった頃だよな?」
「うん、そうみたいね……一体、誰と誰の子供かしら」
 私はあの日の朝、別れ際に女将さんと交わした会話を思い出しました。
「どうもありがとうございました、早苗さん。あなたの体、大切にします」
「ええ。こちらこそ女将さんと菜々ちゃんの体をいただいちゃって、ありがとうございました」
 首から下の体を交換した私たちは、そのまま元に戻ることなく別れました。そのため、この写真に写っている女将さんの体は、もとは私のものだったということになります。今は妊娠しているそうですが、いったいそれは誰の子供になるのでしょうか? 女将さんでしょうか、それとも私でしょうか。父親はわかりませんが、女将さんのご主人か、ひょっとしたら隼人かもしれません──正確には、隼人の体になった私ですが。
 何とも複雑な話ですが、あまり考えすぎると頭の中がこんがらがってしまいます。私は深く考えるのをやめて、事態を極めてシンプルにとらえることにしました。つまり、この赤ちゃんは女将さんとご主人の子です。体が入れ替わっているのだから、そう考えるのが自然なのです。
「またお父さんの休みが取れたら、あの旅館に行きましょう。私、あそこが気に入っちゃったわ」
 と、お母さんが言います。私も同じ思いでした。お互いの体を取替えっこしたあの温泉旅館を、私たちはたいそう気に入ってしまったのです。
「そうね。お父さんが休みをとれたら、また行こうか。ところで隼人……」
「なに? 姉ちゃん」
「いい加減、離れてくれないかしら。さっきから苦しいんだけど」
 私はやや怒気を込めて言いました。先ほどから隼人は私の背後に立ち、私の体にぴったりと密着しているのです。自分より頭ひとつ分は背が高い隼人に抱きつかれているので、私は身動きがとれません。
「へへっ、いいじゃんか。姉ちゃんだって嫌じゃないだろ」
 隼人の手が私のスカートの中に侵入してきました。細長い女性の指が、下着の上からお○んちんを撫で回してきます。私は抵抗しようとしましたが、急所を押さえられてはどうすることもできません。
「や、やめなさいよ。こんなこと……」
「何言ってるんだよ。ホントはやめてほしくないんだろ? 姉ちゃんのチン○、スカートの中でこんなに硬くなってるぜ」
「ああっ、駄目っ」
 柔らかな手にもてあそばれ、私のはしたない○ニスはたちまち勃起してしまいます。赤面する私の頬を、隼人がぺろりと舐めました。
「いいだろ、姉ちゃん? 最近、学校の友達や先生の相手ばっかりで、姉ちゃんとは全然してなかったからさ」
「わかったわよ。相手してあげるから、とにかく離れて」
「ふふふ……二人とも、とっても仲良しね」
 おやつのアップルパイを食べていたお母さんが、私たちを見て笑いました。その笑顔はとても無邪気で、本当に小さな女の子が微笑んでいるかのようです。体が子供になったからといって、まさか顔まで若返るわけはありませんが、そう疑ってしまうことが時々あります。
「じゃあ姉ちゃん、俺の部屋に行こうぜ。いひひ……今日はたっぷり搾りとってやるよ」
 隼人は自分のスカートをまくり上げ、下着を私に見せつけてきました。濃い色のガーターストッキングと紫色の派手なショーツが、豊満な熟女の下半身に妖しい魅力を添えています。私は思わず生唾をのみました。
「しょうがないわね……すっかりいやらしい女の子になっちゃって、もう」
「姉ちゃんこそ、すっかりスケベな男になっちゃって、まあ」
「誰のせいだと思ってるの? 隼人がこんなスケベなおチン○を私に寄越さなかったら、こんなことにはならなかったのよ。おかげで苦労してるんだからね。ちょっとしたはずみで、すぐに勃っちゃうから」
 私も負けじとスカートの裾を持ち上げ、パンツに収まりきらない勃起チン○で弟を威嚇します。あの首の挿げ替わり事件のせいで、私の首から下は隼人の体になってしまいましたが、私は今でも以前と同じように表面上は女の子として学校に通っています。制服や普段着だって、サイズこそ小さくなったものの、ちゃんとした女の子の服です。
 別に性別が変わったことを周囲に隠しているわけではありません。先生や友達にはきちんと事情を話して理解してもらっていますし、私自身、今の自分の体に嫌悪感はまったくありません。でも、服は前と同じものを身につけたいと思っています。深い理由はありませんが……まあ、私のささやかなこだわりです。
「ね、姉ちゃんのチン○、やっぱりすごいな……なんか、前に見たときよりもデカくなってる気がする」
 私の雄々しい勃起チン○を見て、隼人の顔が真っ赤になりました。もとは自分のおチン○だったというのに、熟れた女性の体になった隼人は、勃起したおチン○を見ると興奮してしまうのです。おそらく、このたくましいおチン○の味を思い出してしまうからでしょう。この体になってからしばらくは、私も隼人も、まるで猿のように一日中○ックスばかりしていたものです。
「まあね。最近、友達だけじゃなくて先生たちの相手もしてるから、鍛えられてるのかも」
 私はおチン○をスカートの中にしまい、階段をのぼります。隼人の部屋は私の部屋と同じく二階にあるのです。
「え? ひょっとして、近ごろ姉ちゃんの帰りが遅いのは……」
「それはお互い様でしょう。隼人だって、友達や学校の先生に可愛がられてるって聞いたわよ」
「まあ、そうだけどさ。でも、父ちゃんも姉ちゃんも俺と同じことをしてるんだなって思うと、なんか変な気分だな」
 と、隼人。体が他人のものと入れ替わってしまったのは私たちだけではありません。うちのお父さんも、首から下があの旅館のウェイトレスさんの体になってしまったのです。今や瑞々しい女性の体になったお父さんは、新調したばかりの女物のスーツやコートを身につけて会社に通っています。顔は四十の中年男性で、首から下はスタイル抜群の若い女性という不気味な外見ですが、不思議と周囲の反応はいいようで、職場や取引先の人たちからの評判はいいようです。本人は「枕営業」がどうとか言っていましたが、詳しいことはわかりません。まあ、以前より待遇がよくなったそうですから、素直に喜ぶべきなのでしょう。
「そうね。私がエッチが大好きな男の子になって、隼人が働き者の女将さんになって、お母さんが頭でっかちの幼稚園児になって、お父さんがスタイル抜群のお姉さんになって……皆、全然違う体になっちゃったわね。でも、私は今の自分が気に入ってるわ。隼人はどうなの?」
「うん、俺もこの体が気に入ってる……」
 隼人は嬉しそうに答えると、部屋の中で服を脱ぎ始めました。派手な下着とグラマラスな肢体が私の目を楽しませます。私はとうとう我慢できなくなり、弟をベッドの上に押し倒しました。
「ああっ、姉ちゃん」
「隼人、とってもエッチよ。私、エッチな隼人が大好き」
「うん、俺もスケベな姉ちゃんが大好き……んんっ」
 私たちは唇を重ねました。久しぶりに隼人を抱けるとあって、もう私のおチン○ははちきれそうなほど膨らんでいます。浅ましい牡と牝に変わり果てた私たちは、お腹を空かせたお母さんが様子を見に来るまで、欲望のおもむくままに快楽を貪ったのでした。







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