ある土曜日のことだった。 「真理奈! いつまで寝てるの、もうお昼よ !!」 そう怒鳴られ、あたしはママに叩き起こされた。 「う〜、週末なんだからもっとゆっくり寝かせてくれたっていいのに……」 「何言ってんの、今日は私たち出かけるって前から言ってたでしょ! ぐーぐー昼まで寝たくせに文句言わないの!」 ささやかな抗議をしたあたしにママが大声をぶつける。ああ、そういえばなんか今日は買い物がどうとか言ってた気がする。まああたしには関係のない話だし、パパとママを見送ったらまたひと眠りするとしよう。パジャマ姿でボサボサの頭を撫でながら、あたしはふらふらとリビングに顔を出した。 「……ふあ〜あ、おはよう」 「おや真理奈ちゃん、今起きたとこかい? すごい顔だねえ」 そう言って笑ったのはパパの弟、あたしの叔父さんだった。 「あれ、なんで叔父さんが来てるの?」 不思議に思ったあたしだったが、パパもママも何を当然といった顔でこちらを見つめている。 「なんでって、今日は俺たちとここの夫婦で買い物に行ってくるって言ったはずだぞ。別に無理に付き合えなんて言わんから、真理奈は適当に留守番しててくれ」 「はいはい、そりゃありがたいことで……」 「あと夕方、ちゃんと直人を塾まで迎えに行ってやってくれよ」 「……はい?」 唐突な言葉にあたしは思わず顔を上げ、自分の両親と叔父さん夫婦の顔を見やる。叔父さんと叔母さんはそんなあたしに穏やかな笑顔で話しかけてきた。 「ほら、この間真理奈ちゃんに直人の面倒を見てもらったでしょ?」 「あれから直人のやつ、真理奈ちゃんのことがすっかり気に入っちゃったみたいでね。家にいるときもまりなお姉ちゃん、まりなお姉ちゃんって言ってばかりなんだ」 「は、はあ……」 あたしの脳裏に先日の記憶が浮かび上がった。 妖艶な笑みをたたえて小学六年生の少年の唇を吸うあたし。陰毛も生えてない従弟の男性器に舌を這わせ、さも美味そうにあの子の精液をすするあたし。幼い直人の上にのしかかり、童貞を奪って満足げに少年を抱きしめるあたし。 素直な直人のことだからちゃんと黙っててくれたんだろうけど、今から考えればあたしってばなかなかすごいことをやっちゃったんだなと思う。でも一番強烈だったのはあの子との初めてのセックスじゃない。 “――す、好きだよっ! ボク、まりなお姉ちゃんが大好きだもんっ !!” ……きっと、あの子にとってはあたしが初恋の相手なのだろう。泣きそうな顔で必死にあたしへの想いを訴える直人の姿はなかなか忘れられそうにない。男なんてあたしに尽くして当たり前だと今まで思っていたあたしだったけど、この加藤真理奈ともあろう者がただのあどけない一人の小学生を好きになってしまっている。 (……直人……) もしこの話を両親や叔父さんたちが聞けばどう思うだろう。激怒してあたしをなじる? それとも喜んで二人の仲を認めてくれる? わからないけれど、まだこのことはあたし達以外の誰にも言わない方がいい。三年後か五年後か十年後か、いつかあの子が強く大きくなって、それでもまだあの子があたしを好きでいてくれるなら……一緒になりたい。 わずかな時間の間にどれだけの思考が頭を駆け巡ったのか。ぼーっとした顔のあたしをまだ半分寝ていると思ったらしく、両親と叔父さん夫婦は直人の塾が終わる時間だけをあたしに言い残して出かけてしまった。夜には帰るらしいけどそれも怪しそう。また外泊かしら、あの不良中年どもは。 とりあえず起きたからには着替えてご飯にしますか。あたしは手早く髪を整え着替えをし、パンとサラダで適当に朝食だか昼食だか曖昧な食事を済ませた。 直人の塾にはこの間も行ったから場所はわかっている。言われた時間より少々早めに行ったあたしだったが、それは間違いだった。 「遅いなあ……」 予想外に待たされてあくびをするあたしの横を五月蝿いガキどもが無秩序に通り過ぎていく。その集団の最後尾、一人だけぽつんと離れた場所を直人は歩いていた。 同年代の中でも小さめの体格、なよなよして線の細い女の子みたいな顔つき、うつむいて元気なさそうな従弟の姿を見てると、イジメにでもあっているのかとつい心配になる。 「直人っ!」 「あ、まりなお姉ちゃんっ!」 ところがあたしの顔を見た途端、直人は喜色満面でこちらに飛びついてきた。その変わりようってば、あたしも思わず呆れてしまうほどだ。抱きついてきた従弟を受け止め、柔らかな髪を撫でながらあたしは言った。 「今日は叔父さんたち出かけてるからね。あたしが迎えに来たの」 「うん、お父さんから聞いてたよ! すっごく嬉しい!」 明るく笑ってしがみついてくる直人は、正直言ってとても可愛らしかった。でもこんな人ごみの中でいつまでもくっついてる訳にはいかない。というか、さっきからあの辺のお子様たちがこっち見て指差してるんだけど……。 「じゃ、帰ろっか」 「うん!」 西日に照らされ上機嫌の直人の鼻唄を聞きながら、あたしは母親のように直人の手を引いてゆっくり駅まで歩いていった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 以前のようにファミレスでご飯を食べて帰宅したあたし達。それを見計らったかのようなタイミングであたしのケータイが鳴った。 「あ、真理奈? ママ達今日帰れなくなったから、直人寝かしといてちょうだいって♪」 「……あんたらどこ行ってんのよ……」 まあ予想していたことだけど、思いっきり的中するのもどうかと思う。あたしはケータイを切り、あたしの腰にしがみついていた直人に事情を説明した。 「うん、大丈夫だよ! 今日ボク、まりなお姉ちゃんと一緒に寝る〜!」 そう笑顔で言い放つ小六の従弟。 なんかこの子、明らかにこの間に比べてあたしにベタベタしてくるようになったわね。そりゃ貞操奪われて傷心に沈むよりはこっちのがいいけど、あんまり甘えてくるのもまた困る。もっと適度な距離感ってものを考えないといけないなぁ。 ……そうした理性の判断とは裏腹に。 「んじゃ直人、一緒にお風呂入ろっか?」 「うん、入る入る!」 思いっきりこの子を甘やかしてしまうあたしだった。これはお姉ちゃん失格かも……。 自慢じゃないが、あたしはスタイルにはそこそこ自信がある。胸だって人並み以上にあるし、昔はテニス部だったからそれなりに鍛えていてやりすぎない程度に手足は引き締まり、男にとって魅力的な曲線を描いている。この加藤真理奈、いつだって女を磨くことを忘れたことはないのだ。 そのあたしの裸体を目の前にして、直人は真っ赤になってしまっている。 「ほら直人、後ろ向いてどうしたのよ」 「な……何でもないよ」 狭い浴室の中、あたしに背を向けて椅子に座る直人。こちらをチラチラ見ながら、どうやら自分の下半身を意識しているようだ。 ――ははーん。これは……。 あたしはニヤニヤ笑い、後ろから直人に抱きついた。 「ひゃあっ !?」 むにゅっというおっぱいの感触にびっくりしたのか、この子は軽く声をあげた。背後から従弟の体に手を回し、あたしは硬くなったソレに触れる。 「ふふ、直人……コレ、何かなぁ……?」 少年の小さな陰茎は痛いほど勃起してしまっていた。 「あ……さ、触っちゃやだぁ……」 「あたしのハダカ見てこんなになっちゃったのね? エッチな子……」 「ち、違うよぉ……ひあぁっ !?」 あたしの指が巧みに動いて直人のおちんちんをしごいていく。もちろん手加減はしているのだが、こうした経験が全くといっていいほどないこの子にとっては凄まじい感覚となって幼い脳を貫いているのだろう。 未成熟の性器を弄びながらそっと直人の耳元に囁く。 「それで、あたしのどこに興奮したの? 脚? おっぱい? それともおへそ?」 「え……えーと、えーと……」 直人は頭から湯気を出して慌てふためいた。ふふ、すっごく可愛い。 「それとも――ここかしら?」 指で直人の顎を挟み、顔を軽く横に向けさせる。あたしは後ろから首を伸ばして、横を向いたこの子の唇に自分のを重ねた。 「んっ……!」 まだ舌は入れず、お互いの肉の味を確かめるように食み合う。 「んむっ、あむぅ……んんんっ……」 小学生の柔らかい唇があたしのそれに触れ、意思を持ってあたしをついばんでくる。 ……ひょっとしてこの子、あたしとのキスにハマっちゃったのかも。妙に積極的だし。 あたし達は裸のまま唇を繋げ合い、愛情の赴くままにお互いを味わった。 「ん、くちゅ……ふふふ、直人ってば……美味しい……」 「ふうぅっ……お、お姉ちゃあん……」 目を細めてかん高い声であたしを呼ぶ姿がとてもいい。なんか母性本能をくすぐられるというか、思いっきり抱きしめたくなっちゃう。欲求に耐えかねたあたしは直人の体を引き寄せ、この子と正面からぎゅうぎゅう抱き合った。 「まりなお姉ちゃん、あったかい……」 「ふふ、気持ちいいでしょ……あたしのお腹にあんたの硬いおちんちんが当たってるわよ」 「え? あ……っ !!」 すっかり張りつめた肉棒があたしの下腹部をつんつん突きまわしている。愛しい少年のモノが触れる感触にあたしは気持ちよくなって、そのまま直人を抱きしめた。 「く……苦しいよ、まりなお姉ちゃん……!」 「だーめ。今の直人はあたしのものだもん。黙ってじっとしてるの!」 「う……うぅ……」 直人ってば頬を染めてもじもじしちゃって、すっかり興奮してしまっていた。勃起したおちんちんはぴんと硬くなったまま上を向いて、あたしのお腹を擦ってくる。その先端からは既にじんわりと汁が漏れ始め、女の白い肌をべっとり汚していた。 「ねぇ直人――また、しよっか……?」 「え?」 あたしは艶然と笑い、湯船の縁に腰掛けて股を広げた。その正面に直人が座り、露になった女性器を興味津々の赤い顔で見つめている。 「う、こんなのなんだ……やっぱりちょっと気持ち悪い……」 「はあ、お子様ねぇ……こないだはあんなに気持ちよさそうにしてたのに……」 まあ小六の子供に言っても仕方がない。あたしは指で陰部を広げ、幼い従弟に向かって甘い声で囁いた。 「直人……あたしのココ、舐めてみて」 「え? こ、ここを?」 驚いた直人は、案の定かなり嫌そうな顔であたしの股間を見つめ顔を歪めた。 ……まったくこの子は。あたしに触りたくても触れない男なんていっぱいいるんだぞ。ましてあたしが自分から股を開くなんて、よっぽどいい男にしかしてやらないんだからね! 少し不機嫌になったあたしはこの子をにらみつけ、やや強い口調で言った。 「いいから舐めなさい」 「え……で、でもココ、ひょっとしておしっこが出てくるところじゃ……汚くない?」 「汚くないから。あたしだってこないだ、あんたのおちんちん舐めてあげたでしょ」 「う、うん……」 ちょっと怯えた感じの直人はゆっくりとあたしの前にひざまずき、細い両手であたしの太ももを押さえて顔をあたしのアソコに近づけてきた。 「う……や、やっぱり怖い……」 「いいから舐める! 怒るわよ!」 「――――っ !!」 ビクンと震え上がった直人は目に涙を浮かべてあたしを見上げ、逃げられないことを悟ったらしく、広げられたあたしの股間にのそのそと頭をうずめた。泣きそうな様子でおずおずと舌が伸ばされ、あたしの敏感な部分に触れる。 ――ぴちゃっ……。 「んっ……!」 軽く身を震わせたあたしの脚を両手で押さえ、直人が犬のように舌を出して毛の生えた割れ目を嫌そうに舐めあげていく。あたしはざらざらした少年の舌が陰部を擦る感触に、熱い吐息を漏らした。 「そう……いいわよ、直人……」 「ん……んん……」 直人はあたしの股に顔を挟まれてちょっとばかり苦しそうにしている。そんな子供の髪に手を当て、あたしは優しくこの子の頭を撫でてやった。 ――ぺろ、ぴちゃっ……ちゅる……。 狭い風呂場に汁と唾の音がこだまする。 「お、お姉ちゃん……なんかベトベトしてきたよ……?」 「いいのよ。汚くなんてないから、もっとペロペロしてちょうだい」 「うん……」 そうやって陰唇を舐めているうちに慣れてきたのか、直人の舌づかいがだんだんと激しくなってきた。最初は優しく従弟をリードしていたあたしも、迫り来る快感の波に足を取られるようになって荒い息を吐き、声をあげて直人の愛撫に感じていた。 「んっ……直人、いい……いいっ……! はぁんっ !!」 「!!?」 ――プシャアァァッ……! 突如噴き出した霧に顔を汚され、直人が声にならない悲鳴をあげた。 あたしってば、まさか小学生のクンニでイっちゃったのか……。 軽い驚きに戦慄して、あたしはべとべとになった直人をぎゅっと抱きしめた。 「お、お姉ちゃん……おもらし、しちゃったの?……」 「……ち、違うわよ。まあ、ある意味お漏らしだけど……」 見下ろすと、直人のおちんちんがいかにもあたしの中に入りたそうにコチコチになっている。まだ小さくてほっそい癖に一生懸命立っちゃって、ほんとに微笑ましい。 あたしは笑みを浮かべて椅子に座ると、浴槽にもたれかかって仰向け気味になった。 「ほら直人、こっち来て……また入れていいから……」 「え、入れる……?」 「そうよ。こないだあんたのおちんちん、あたしのココに入れたでしょ? あれをもう一回するの」 「……う、うーん……?」 落ち着き無く目を動かして躊躇する直人。確かに気持ちよかったんだろうけど、あまりの激しさにあのときの記憶はほとんど残っていないのかも。 「直人、おいで……お姉ちゃんと一緒に気持ちよくなろ……?」 妖しい瞳で幼い男の子を誘う魔女。今のあたしは年端もいかぬ少年を淫らな交わりにいざなう邪悪で淫乱な魔性の女になってしまっていた。直人はその魔力に逆らえず、上気した顔でふらふらこちらに近づいてくる。 ……なんか獲物を捕まえた女郎蜘蛛の気分ね。あたしは直人を抱き寄せ、そそり立った男性器を濡れそぼった膣の中へと受け入れた。 ――ぬぷ……にゅるっ、ずちゅっ……。 「あぁっ……ヌルヌルするよぅ……」 二度目だというのに直人は快感に耐え切れずに嬌声をあげ、あたしにしがみついてきた。この体勢だとこの子があたしのおっぱいに顔をうずめる形になるので面白い。乳房の谷間に顔を押しつけて震える直人は、まるであたしの子供みたいでとても可愛かった。 「んんっ……直人の、ちっちゃいけど硬い……♪」 肉壷をえぐる従弟の肉棒に確かな官能を覚え、あたしは息を吐いてこの子のおちんちんを貪った。小さくてカチカチのおちんちんがあたしの膣の浅い部分をぐにゅぐにゅと乱暴にかき回してくる。 ……ん、奥まで突かれるよりこっちのが気持ちいいかも……。あたしの動きに合わせるように直人も腰を動かし、幼い欲望を必死で打ちつける。 「あっ……はあっ、直人ぉ……!」 「は、はあぁっ……ま、まりなお姉ちゃあん……!」 あたしの胸に頬擦りして喘ぐ直人の姿は、あたしが言うのも何だけどヤバい。これはハマる。気持ちよさそうなこの子の顔見てたら胸がキュンとして、他のことが考えられなくなる。直人が苦しむのにも構わずあたしはこの子をぎゅうぎゅう締めつけ、口を開けてよがりながらまだ小学生の幼い従弟に熟れた肉壷を犯され続けた。 ――じゅぷっ! ぬぽっ、じゅぷぷっ…… !! あどけない純真な少年が肉欲に溺れてあたしの上で腰を振っている。 この子はこんな乱れたあたしのことを好きだと言ってくれた。そしてあたしも、そんな素直で真っ直ぐな直人のことがいつの間にか好きになってしまっていた。 ひょっとしたら将来、この子は別の女性に恋をするかもしれない。こんな年上の女を捨てて、もっと若くて綺麗な女の子と付き合うようになるかもしれない。 でも今、この子はあたしを好きになってくれている。だから今は、少なくとも今だけはあたしがこの子の恋人でいられる。抱き合って、キスして、セックスして愛し合おう。お互いの名前を呼んで体を重ねよう。 あたしはこの子への深い愛情に直人を抱きしめ、膣を締めて未熟な男性器を責めたてた。 「ま……まりなおねえ……はぁんっ !!」 「あんっ……はあぁっ……直人、なおとぉ……!」 「あああぁっ……ああああっ !!」 ――ドプッ……トクトク、チュプッ……! 直人の体が一瞬引きつり、あたしの中に熱い液体を注ぎこんだ。こないだよりは長かった……かな? あまり変わらないような気もするけど。自分の中にたっぷりと射精した従弟の頭を撫でて、あたしは安らかに笑っていた。 「ふふっ……直人、大好き……♪」 あたしも直人もすっかり汚れてしまった。早くこの子を起こして体を洗わないと。重くもない恋人の体重を感じながら、あたしは雫の垂れた風呂の壁を無意味に見つめていた。 続きを読む 前のを読む 一覧に戻る |